テルストラ、ネットワーク接続料金増額に

他通信事業者が「ばかばかしい」と批判

 国内最大の通信事業者、テルストラ社が豪競争消費者委員会(ACCC)に対して、同社のネットワークの卸売接続料金の7.2%値上げを申請した。値上げの理由として顧客が現在全国敷設途中の全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)に移行しており、業績が落ちているとしている。

 国内の銅線電話回線はほとんどすべてオーストラリア電電公社を前身とするテルストラ社が所有しており、他の通信事業者はこの回線の使用料をテルストラに払って小売りしているため、この値上げが認可されると、消費者がテルストラ社以外の通信事業者と契約している電話、インターネット接続もすべて影響を受けることになる。

 テルストラ社は全国で400万回線ほどを競争企業に貸しており、2011年以来卸売料金は変わっていない。同社のスチュアート・リー取締役は、ACCCへの申請はテルストラ社が直接消費者と契約する小売と卸売で同じように配分している。当社の株主、小売、卸売双方の顧客にとってそれが平等だと考えている。ネットワーク事業を抱えていて、客が減れば固定費は残った客に負担してもらうしかない」と語っている。

 これに対してオプタスのデビッド・エプスタイン副社長は、「負担が消費者に転嫁されるだけ。こういうことは膨れあがっていくもだ。医療機器のモニタリングや防犯警報機を備えている人はテルストラの固定回線に頼らなければならないから請求書が膨れあがることになる。こういうサービスはNBNではまだカバーしていないからどうしてもテルストラが値上げしようとしているサービスに頼らざるを得ない」と分析している。

 また、卸売料金を値上げするというのは、テルストラの回線に頼っている競合通信事業者に対して不公平だ。テルストラは携帯電話部門で業績を挙げている。顧客が他のテクノロジーに移って行っているために業績が落ちているというのならどの企業も同じだ。なぜ、テルストラだけが損失を値上げでカバーできるのか」と批判している。

 また、テルストラ回線に頼っている通信事業者のiiNetも、「顧客はブロードバンドの料金が下がるのを待ち続けてきたが、現実には値下がりするのではなく、値上がりすることになるとまったくあきれ果てたことだ」と強く批判している。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-10-22/telstras-move-to-increase-network-access-charges-ludicrous/5831380

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