企業の態度にオンブズマンも我慢の限界
固定電話、携帯電話、インターネットなど通信事業者に対する利用者の苦情は膨大な数に上ることが知られているが、何年経っても一向に改善される様子もないため、連邦政府は、事業者に成績カードを通告する制度を検討している。
通信産業オンブズマン事務所には、大手通信事業者利用者から年間15万件の苦情が寄せられるが、かつては請求書や支払いでのトラブルが大半だったのに対して、現在では顧客サービスのひどさが目立つようになっている。
11月21日付フェアファクス系紙の報道によると、問題の増大に対処するため、オンブズマンが受理した苦情を毎日集計し、結果を月ごとに分析する。21日に連邦政府が発表したこの新制度は6か月の期限で開始されるが、半年後にレポート・カードを公表する予定。事業者が顧客サービスに対する苦情で善処できなかった場合、オンブズマンは、レポートをオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)とオーストラリア通信メディア局(ACMA)に提出する。
オンブズマンのデアドラ・オドネル氏は、「業界はこれまでも世間の非難を浴びてきたが一向に改善しない。通信企業は顧客のことなど構っていないというのが一般社会の考えだ。企業が顧客サービスを真剣に考えているというのなら、社会全体で企業の行動を監視するしかない。これまで利用者がさんざん迷惑をこうむってきた」と全面的に業界の態度を批判している。(AAP)
