オーストラリア初の浮体太陽光発電所

SA州の町の汚水処理場の水面利用

 SA州のアデレード北方ジェームズタウンでは、汚水処理場の沈殿池を利用して浮体に載せたソーラーパネルで大規模な発電をする工事が始まる。運転開始は今年4月初旬をめどにしている。浮体太陽光発電所はオーストラリアでは初の試みで、同様なものはフランスでも造られている。

 3月5日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 インフラテック・インダストリーズのフェリシア・ホワイティング氏は、「設備の組み立ては他の場所で行われ、汚水処理場では組み立てだけの工事になるが、2週間ほどで設備の一部ができあがるはず。ソーラー・パネルは沈殿池の上に浮かべられるのでつねに冷却状態になる。そのため、地上設置よりも57%ほど発電効率が高くなる。しかも、沈殿池の水面の90%程度を覆うため、処理汚水の蒸発を防ぐことになり、乾季などには大幅な水の節約にもなる。また、池表面の温度を下げる働きもするため、アオコの発生を抑え、処理汚水の水質も向上する」と語っている。

 インフラテックは、浮体型太陽光発電所をフランス、韓国などで開発してきたが、今回新しい改良型設備の試験としてSA州のこの計画を実施することになった。ホワイティング氏は、「海外のプラントはまだ商業発電レベルではないが、この計画のプラントは汚水処理場の電力をすべてまかなった上にさらに余剰の電力をジェームズタウンに送ることができる。ホワイティング氏は、「汚水処理場は汚水の処理やポンプなどでかなりの電力を使うが、この発電設備は新規に土地を必要とせず、未利用だった水面を利用した上に施設の電力をまかなうことができる。この設備が成功すれば、今後世界に設備や技術を輸出するモデル設備にすることができる。これまで2年にわたってSA州で研究開発を行ってきた。他にも、水面や公共汚水処理設備管理に加えて設置することを考えている自治体がいくかある」と述べている。
■ソース
Australian-first floating solar farm due to begin construction in SA

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