NSW州中部海岸地域で嵐の中、迷子のコアラを保護

母親コアラ、子供の泣き声にも反応せず、飼育を決める

 週末の嵐が過ぎた6月6日朝、NSW州ニューカッスル市の北東、ホークス・ネストの町で住民が、迷子の赤ちゃんコアラを保護、その地区で唯一のメス・コアラに赤ちゃんコアラの鳴き声を聞かせたがメス・コアラはまったく反応しないため、コアラ保護ボランティアもあきらめ、赤ちゃんコアラを飼育することを決めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 発見者のルイーズ・ヘインズさんが仕事に出かけようとしている時に鶏小屋が騒がしいので何事かと見に行き、ユーカリの木の下に濡れた灰色の毛皮がキーキーと鳴いているのを見つけた。よく見たらコアラの赤ちゃんだった。ルイーズさんはコアラを自分のセーターに包み、大急ぎで家に戻り、暖めてやった。赤ちゃんは体重がわずか356グラムだった。

 ルイーズさんによると、ホークス・ネストのコアラも絶滅が危惧されていて、タグの付いたメス・コアラというと「プリンセス」という名前の成体コアラしかいない。プリンセスはいつもルイーズさんのユーカリの木にやって来ていたという。

 ルイーズさんは、「Hunter Koala Preservation Society Care and Rescue (HKPSCR)」のイアン・モーフェットさんに連絡、2人で赤ちゃんとプリンセスを再会させようとした。プリンセスの止まっているユーカリの下に行き、赤ちゃんを根元に置いて様子を見た。しかし、プリンセスは赤ちゃんの鳴き声にまったく反応しなかった。赤ちゃんは鳴きながら、木に登ろうとした。1時間ほどしてもプリンセスはまったく反応せず、ルイーズさんとイアンさんは、「母親が赤ちゃんを完全に見捨てた」と判断した。

 赤ちゃんは自分で生きることもできず、特に寒さと犬や猛禽に襲われる危険もある。結局、イアンさんが飼育専門家のところに連れて行き、無事に育っている。また、専門家はホークス・ネストのコアラは絶滅が危惧されるため、1頭でも貴重だと語っており、昼も夜も3時間ごとにエサを与えている。また、HKPSCRでは、そのメスの赤ちゃんコアラを発見者にちなんで「ルイーズ」と名付けた。ヘインズさんは喜んでいるが、「ほんとうのヒーローはボランティアの飼育担当者達だ」と語っている。
■ソース
Baby koala rescued after being found wet and alone after east coast storms

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る