アボリジニ透析センターにナマジラ作品寄付

患者が地元で治療を受けられるようにと

 数少ないアルバート・ナマジラの絵がアリス・スプリングスのアボリジナル腎臓透析センターに寄付された。センターではその絵を競売にかけ、その収益をもっと大勢のアボリジニ患者が地元で透析を受けられるよう資金にしたいとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 寄付したのはヌラジュタ・アボリジナル・コーポレーション(NAC)で、寄付を受けたのはアボリジニの人々が管理しているパープル・ハウスという団体。

 自分でも透析患者であり、NACの理事会メンバーでもあるダグラス・マルタ氏は、「アボリジニの人々が遠方の病院に入らなくても、自分達の土地で家族と一緒に暮らしながら治療を受けられるようにするため、パープル・ハウスへの寄付を決めた」と語っている。

 北部準州(NT)には州に何回か腎臓透析をしなければならないアボリジニ患者が何百人もいて、透析を受けるために何百キロも往復しなければならない人も多い。

 大陸中央部のアボリジニの人々の間の腎臓疾患率は全国平均の15倍にもなる。パープル・ハウスのセーラ・ブラウンCEOは、「オーストラリア中央部は腎臓疾患の中心だ。透析が必要な人が350人以上もいる。患者は通常週に3回、1回5時間にわたる血液透析を受けなければならない」と語っている。

 2017年5月にはNT自治政府が、ドッカー・リバー、パプニャ、マウント・ライビッグに遠隔地透析センターを建設することに同意したがその運営費はパープル・ハウスが捻出しなければならない。

 「マウント・ハーマンズバーグ」と題されたナマジラ作品は1989年に売買された時には$15,000だった。ロンドンのサザビーでは、「作品は希少であり、状態は申し分ない。また、その出所もはっきりしており、大型の作品だ。オーストラリア国立美術館に収められている姉妹作品より優れている。少なくとも9万ドルの価値はある」と評している。

 マルタ氏は、「作品はアリス・スプリングスのアラルエン・アーツ・センターに収められていた。寄付を決めるまで簡単ではなかったが、病を得て金に困っている老人のことを考え、寄付を決めた」と語っている。

 ブラウンCEOは、「アボリジニの健康やコミュニティに関して明るいニュースはめったにない。この寄付はコミュニティ・リーダーがコミュニティのために努力していることを示すものだ」と語っている。
■ソース
Albert Namatjira painting gifted to Alice Springs Aboriginal dialysis centre to raise funds for nurses’ wages

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