シドニー都心部の歩行者天国、大型トラックで防衛

自動車突入テロに備え、各所にコンクリート・ブロック

 イスラム国などのイスラム過激派が各国での戦術を銃砲・爆発物を使ったテロから事前に察知されにくい自動車や刃物を使ったテロに切り替えるよう呼びかけて以来、ヨーロッパでは自動車で歩道に突っ込むなどの市民テロが起きている。オーストラリア国内では3件の自動車を使ったテロ類似行為が起きているが、いずれも薬物中毒・精神障害などの前歴があり、また、ムスリムを名乗った行為は1件しかない。

 しかし、シドニー都心部から港にかけての地区はクリスマスからシドニー・フェスティバルにかけては市民や旅行者でにぎわう時期だけに、警備当局は最大限の警備を計画している。

 ジョージ・ストリートには大型のコンクリート・ブロックが並べられているが、12月26日、ボクシング・デーの買い物客で賑わう歩行者専用区画のあるピット・ストリートやクイーン・ビクトリア・ビルディング周辺には大型のセミトレーラ・トラックが置かれ、自動車が歩行者天国の区画に入り込めないようにしている。

 NSW州警察報道担当官は、「かなりの人出が予想されるため、警察とNSW州運輸局が協力して安全対策を取った。ただし、具体的な危険があったわけではない。これは警察の警備活動の一環だ。市民も警戒を怠らず、不審な者や動きを見たら通報してもらいたい」と発表している。

 また、「全国テロリズム脅威諮問制度に基づくオーストラリア国内のテロリスト脅威は、『あり得る』レベルから変わっていない」としている。

 12月26日、ボクシング・デー・セールス目当てにデパートなどの周辺に集まって来る市民のために午前1時から午後11時までジョージ・ストリートとマーケット・ストリートの交差点が交通止めになった。

 NSW州運輸局の報道担当者は、ボクシング・デーにピット・ストリート周辺が交通止めになるのはこれが初めてではないと確認しており、この日のトラックを使った交通遮断は、もともとコンクリート・バリアを運んできたトラックで、もし他の車両を通さなければならない場合にも簡単に道を空けることができるために採用された。

 ボクシング・デーには全国で23億6,000万ドルが消費されたと見積もられている。
■ソース
Semi-trailers block traffic at Pitt Street as crowds flock for sales

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