タイアブのクリケット・クリケットに市民

父親に殺されたルーク君をしのび

 3月30日、VIC州メルボルンの南東、タイアブの町のクリケット・オーバルに1000人を超える市民が集まり、クリケット・マッチを開いた。

 このクリケット・マッチは、2月にこのオーバルで、観戦していた父親にクリケット・バットで頭を強打され、死亡したルーク・バティ君(11)をしのぶ市民の発意で開かれたもので、ルーク君の母親のロージーさんも「クリケット・グラウンドで前向きの行事を開くことがいいことだと思う」と語っている。

 父親のグレッグ・バティ(54)は、精神障害を発症しており、ロージーさんとは離婚していた。またロージーさんはグレッグに対してAVOも取っており、警察はグレッグに対して逮捕状も持っていた。事件当時、グレッグが息子のクリケット練習見物に来ており、練習終了後、ルーク君が、「お父さんともう少し遊んでいい?」と尋ねたため、ロージーさんはまさか悲惨な結果になるとは思わず、許可した。事件は突然だったと証言されている。目撃者の通報で警察と救急車が駆けつけたが、ルーク君は助からず、父親も警察官の説得に抵抗したため、拳銃で撃たれ、翌日病院で死亡した。

 この事件は、政府の精神障害に対するケアの不足と家庭内暴力の問題を再度浮き彫りにするものになった。事件後、惨事を思い起こさせるとしてクリケット・ネットが取り払われたが、30日のイベントでは新しいクリケット・ネットを据え付ける資金を募るイベントでもあった。ロージーさんは、「暗い思い出をぬぐい去り、新しく明るい気持ちで進んでいくことはいいと思う。小さな地域のクラブが人々を力づけ、前進していくことを示すものになると思う。ルークの友人達の心を癒すものになると思う。ルークの学友、チーム・メート、事件に心を痛めていた人々にとっても重要なイベントになる」と語っている。(NP)

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