クリスマス気分から孤立した人々

命の電話が1年でもっとも忙しい日

 ABC放送は、自殺防止の「ライフライン(命の電話)」が1年間でもっとも忙しいのは大方の人がもっとも浮かれるクリスマスのお祭りシーズンだという。悩みを抱えている人々にとってこのお祭りシーズンは情緒的な危機が切実に迫ってくる季節でもあると報道している。

 ライフラインのフィオーナ・カラフCEOは、「残念ながら事実だ。私たちにとって1年でもっとも難しい時季だが、そのためにこそ私たちがいる。自殺を考えている人達や情緒的な危機にある人のための電話だ。その人達には私たちに電話して気持ちのまま話すよう励ましている。また、友人や家族で悩んでいる人がいれば私たちに電話するよう言ってあげて欲しい。助けを求めるよう人を励ますのは難しいが、私たちは話のきっかけを作ることができる」と語っている。

 この時期には様々な問題で悩みが大きくなる。家計のプレッシャー、難しい家族関係、離婚、別離、孤独感などがクリスマスのお祭り気分に囲まれてますます落ち込むことが背景になっている。ライフラインでボランティアで電話の応対をしているデビッド・ケリーさんは、「電話線の向こうに孤独に苦しんでいる人達がいて、その精神的な苦痛を家族に話すことができなくとも、私たちに話せるというのはとても重要だ」と語っている。

 ケリーさんと奥さんは息子のガイさんが自殺し、その気持ちを癒すため、悩みを抱える人々の話を読み、命の電話のボランティアを志願したという。1年間のトレーニングを経て週に1度交互に電話の応対をしている。ケリーさんは、「私たちは悩んでいる人達を救うことはできないが、その話を親身になって聞いてあげることはできる」と語っている。

 カラフCEOは、「一人で電話を取れるようにするまでにはボランティアの訓練には$3,000かかる。しかし、彼らは情緒的な危機になるまでの心理的ないきさつをよく理解している。彼らはクリスマスが一番忙しい時期だと言うこともよく理解している」と語っている。
■ソース
In the midst of Christmas cheer, many struggle with pain and isolation

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