男性、徒歩で大陸横断を果たす

がん、精神衛生への寄金を募り

 オーストラリア人男性ががんと精神衛生への寄金を募り、WA州フリーマントルからNSW州ボンダイまで5,000kmの徒歩旅行に挑戦、3月7日、シドニー東郊のボンダイに到着、大陸西海岸から東海岸まで踏破した。

 同日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 男性はダン・ワトソンさんといい、3年前に母親が第3期の肺がんと診断されたが、それまでの10年間、二人はまったくの音信不通だった。また、ワトソンさん自身も長年精神障害に悩み、生きる意欲を失っていた。そんな時に、がんや精神障害者の助けになればと思い立ち、寄金募集を兼ねてこの徒歩旅行を計画した。ワトソンさんは、「個人的には頭をすっきりさせ、何か価値のあることを成し遂げることで自尊心を取り戻したかった」と語っている。

 ワトソンさんは2014年10月にフリーマントルを出発し、3月7日にボンダイに到着した。その間、ランニング・シューズを8足履き替え、荷物を積んだ特注のトロリーは最初の千キロでタイヤを10回も替えなければならなかった。また、高速で走ってくる大型トラックから身を守るため、作業用の安全ベストを着ていた。

 ワトソンさんは、子供の時から精神障害に悩まされていたが、30代には症状が最悪になった。そんな折り、10年間連絡が途絶えていた母親が肺がんと診断され、息子に再会したいと伝えてきた。ワトソンさんは、「母との連絡が途絶えたのは自分の身勝手だった。母を見舞った時、自分の存在理由に気づいた。誰か苦難を負っている人の苦痛を和らげることができる力に気づいた。自分は母を直接看護することはできないが、力づけることはできると気づいた」と語っている。

 ワトソンさんは、3月6日までにがん協会とSANEオーストラリアにそれぞれ$28,000を集めた。また、「誰でも他の人の重荷を軽くする力があるし、そうすることで自分自身を助けることができる。道中で大勢の精神障害、家庭不和、身体障害に悩んでいる人達と出会った。自分の旅で大勢の人を結びつけることができた」と語っている。

 また、「自分のエゴを捨て去ることが大事だと言うことに気づいた。物事を他の人の目で見られるよう自己制御することを学んだ。良い人生を送るためには、自分が現に持っている物に感謝することだ」と語っている。さらに、次にはまずシドニー大学でMBAのコースを終えるつもりだと語っている。
■ソース
Man treks from Perth to Sydney to raise money for cancer and mental health

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る