兆ドル規模の非在来型ガス埋蔵量

在来型に比べて困難な採掘

 9月28日、シドニーで非在来型天然ガス会議が開かれた。その席で講演したグラタン・インスティチュートのトニー・ウッド氏は、「オーストラリアの非在来型天然ガス埋蔵量は金額にして何兆ドルにものぼるがその採掘は在来型天然ガスに比べてはるかに難しくなる」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 非在来型天然ガスとは、タイトサンドガス、炭層メタン、バイオマスガス、シェールガス、メタン・ハイドレート、地球深層ガスなど様々な種類がある。その科学的成分は在来型天然ガスと同じだが、地下や海底での存在の仕方が在来型とは異なり、簡単にパイプで集めることができない。数多くの試掘井を掘ってもその半分は採算量のガスを出さない。

 アメリカはかつてはガスの輸入国だったが同国国内の非在来型ガス生産が急増した。ウッド氏は、「そのため、石油とガスの価格が低迷し始めた。オーストラリアで非在来型ガス生産を事業としている大手企業、オリジン社とサントス社の株価も急落した。しかも、オーストラリアはアメリカとは地学的に異なり、ガスが河川、湖沼の下にあり、破砕帯さえアメリカとは異なるため、採掘には独自の技術を必要としている。アメリカの大手企業が外国で非在来型ガスを試掘しても採算の取れるものではないと結論している。しかも、政治的リスクも大きい。炭素排出削減努力が世界的になっていくと、オーストラリアもガス火力発電所を減らさざるを得なくなる。2030年頃からガス需要成長が止まり、平坦になると見込まれる。しかし、それさえ、炭素回収貯蔵技術が実用化されると仮定した場合であり、楽観的すぎる可能性もある。将来的に連邦、州の政府が非在来型ガス開発にモラトリアムをかける可能性もある。ガス業界は政治的リスクにも注意を払わなければならない」と語った。
■ソース
Australia has trillions of dollars of unconventional gas, but getting it will be difficult

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