オーストラリア、7年ぶりにデフレーション

2016年第一四半期の物価下落

 オーストラリア統計局(ABS)が4月27日に発表した数字によれば、2016年第一四半期の物価指数(CPI)が7年ぶりに収縮していた。特に自動車燃料、食品、衣料の価格が下がっており、デフレーションを導いている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ABSの出したCPIは第一四半期に0.2%下がっており、2015年12月までの1年の物価指数1.7%に対して、2016年の予想年物価指数は1.3%に下がっている。

 しかも、燃料のような変動の激しい物価を除いた基幹年物価指数は、1.55%になっており、中銀(RBA)が政策金利の目安にしている2%から3%のインフレ幅を大きく下方に外れている。ただし、このままデフレが続けば豪ドルを低く抑えつつ支出と投資を後押しするためには現在すでに記録的な低水準になっている2%という政策金利をさらに引き下げなければならなくなる。物価の低下は消費者の支出とビジネスの投資双方の意欲を削ぐことになる。

 ABSでは、「物価下落は、自動車燃料、果物を先頭に、交通、旅行、宿泊、レクリエーション、文化部門にまで及んでいる」と述べている。当日のCPIも予想をはるかに下回っており、豪ドルは1%以上も下がって76.60米セント前後になっている。

 そのため、ある金融筋は、「中銀は居眠り運転しているのではないか。豪ドル低下は輸出品目を押し上げるはずだし、さらには前四半期の下方修正があるはずだ」と語っている。
■ソース
Australia sees deflation for first time in seven years

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