ロウ中銀新総裁、国民世帯の負債膨張に警告

世界経済が再度危機に陥れば重大な結果に

 11月15日のABC放送(電子版)は、フィリップ・ロウ中銀(RBA)新総裁が国民世帯の負債が膨張しており、世界経済が再度危機に陥れば重大な結果になるだろうと警告した。

 ロウ博士は、Committee for Economic Development of Australiaの集まりで、「Buffers and Options」と題して講演を行った。

 その中で、「わが国は、将来、どこからショックが来ようと十分なバッファを用意しておかなければならない」と語った。

 さらに、「国民世帯に借金を増やすようそそのかすことは将来的な経済の動向を考えれば決して公共の利益にはならない。たとえそうすることで短期的には消費が急に増大する利点があっても公共の利益にはならない」と語った。

 経済の将来的な不安定は、中国経済の動向、技術の将来的な方向性、内外の政治的環境、大きな負債が将来の消費者需要を圧迫する可能性、世界的な通貨供給量の増加がどこで止まるかがまったく見通しがないことなどを上げており、「近年の世界中の出来事は、銀行や規制当局が、バッファをどこまで大きくすべきかと考え直すようになったのも当然だ。答として、前回より大きくなければならないということになろう」と語っている。

 また、前回の世界金融危機時、政府は財政拡大で経済を支えることができ、オーストラリア全体として乗り切ることができた。しかし、財政赤字と負債額がはるかに大きくなっており、2018年度には純負債額もGDPの19.2%のピークになる見込みで、バランス予算は2021年度まで期待できないと述べている。
■ソース
Reserve Bank warns need to ‘watch things carefully’ in face of high and rising debts

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