ソーラー・パネル設置世帯、売電価格低下に対抗策

NSW、VIC州の20万世帯、1月1日より5c/kwhに

 2017年1月1日より、NSW、VIC両州では、ソーラー・パネル設置電力需要家がソーラー・パネルで発電した電力を送配電網に送り、電力会社に売る売電価格(feed-in tariff)がこれまでの25c/kwhやそれ以上の水準から一気に5c/kwhに下がる。一部の世帯ではこの価格変更に対して防衛策を取り始めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州サーフ・コーストのアングルシーに住むブルース・マルコムさんの場合には、パネルを18枚設置したばかりで、「私から5セントで買った電力を2倍、3倍の値段にして売りつけるつもりだろうか。とんでもないことだ」と語っており、大容量の電池を設置し、キャンベラの企業が開発したソフトウエアで制御して送配電網に接続している。

 このソフトウエアはインターネットに接続されており、世帯の蓄電量や使用量を予想して制御するようになっている。売電価格が良くなった時には蓄電池から送配電網に送電する。また、天候がすぐれない時や蓄電量が減った時には送配電網から蓄電池に充電するようになっている。

 以前には昼間にソーラー・パネルの電力を使うようにして、夜間には電力をなるべく使わないようにしていたが、今は常に変動する電力価格に応じて売電と買電を調節している。

 ただし、このようなシステムは安くはなく、マルコムさんの場合には蓄電池だけで$11,000かかった。それでも再生可能エネルギー発電を信じ、自分でコントロールできるという気持ちのために喜んで支払った。世の中の世帯にはちょっと手が出ない設備であり、ソーラー・パネルの発電量とその価格を考えた場合、経済的に合理的な判断かどうか疑問視する人もいる。

 また、「政府の政策は技術的な現実よりはるかに遅れている。どうなるのかは誰も分かっていないのではないか」と考える関係者もいる。
■ソース
Household solar power producers get creative to counter lower feed-in tariffs

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