「中国の経済鈍化と豪の高負債が豪ドルのリスクに」

CMEグループ、豪ドル安に入る可能性を指摘

 CMEグループのエリク・ノーランド主任エコノミストは、「豪ドルは2001年に50米セントから2015年には1.10米ドルになるなどその広がりは大きい。現在は、75米セントで取引されており、これは過去34年間の対米ドル豪ドル価格のメディアンにほぼ等しい。しかし、問題は、これからどうなるのか、だ」と分析している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えている。

 政策金利が低水準のまま今年いっぱい維持することが考えられるが、モーガン・スタンリー・オーストラリアのダニエル・ブレーク・ストラテジストは、「豪経済は成功したおかげで苦境にある」と語っている。

 一方、ノーランド氏は、「豪ドルは最高時から35%低下しているが、これでもう下がらないということにはならない。現在の取引状況を見てみると、これから上がっても下がってもそれほどおかしいとは思えない」が、リスク・バランスは下がる方向に向いている」と語り、「実際、そんなに確信があるわけではないが、2008年の60米セント時代か、あるいはそれ以上に低くなることもあり得る」としている。

 さらに、豪ドル安になる原因として、中国経済の鈍化とそれに伴う地下資源価格の低下を挙げ、「豪ドルは鉄鉱石や石炭など特定地下資源とかなり高い相関性を持っている。その重要性を誇張しすぎてもいけないが、中国経済の動向を占うものではあるかも知れない」としている。

 また、「過去10年、オーストラリアの政府・民間の負債水準は欧米に比べるとはるかに低く、2008年の世界金融危機の波をそれほど大きくかぶらなかったのもそれが理由だった。しかし、オーストラリアも欧米に追いついており、対GDPの負債率が膨れあがっている。特に民間では住宅ローンなどの借金がオーストラリア経済の足かせになり始めている」と分析している。

 ノーランド氏は、中銀が早々と政策金利を引き下げるなどの措置を講じたことなどもあって、深刻な金融危機に陥ることはないだろうとしている。
■ソース
CME Group says slowing China, high debt pose risks for the Australian dollar

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