「オーストラリアも鉄鋼・アルミ輸入関税免除」

トランプ米大統領とタンブル豪首相と取引成立

 ドナルド・トランプ米大統領が「鉄鋼25%、アルミ10%の輸入関税」に署名した翌日、マルコム・タンブル豪首相とトランプベイ大統領の間で、「鉄鋼とアルミの輸入関税はオーストラリア産には適用しない」関税免除の取り決めが成立したと伝えられている。

 3月10日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 ただし、米国がオーストラリアから輸入する鉄鋼やアルミの量はどちらの国にとってもごくわずかであり、輸入関税免除の特典はほとんど影響がないとされている。

 また両者は、新「安全保障協定」に向けた話し合いはないとしている。

 トランプ大統領は3月10日のツイッターで、タンブル首相と話し合ったこと、また、「タンブル首相は米豪両者の公平で相互的な軍事関係と貿易関係に努めている。安全保障協定についても迅速に作業を進めており、わが国の同盟国であるオーストラリアのような優れた国に鉄鋼、アルミ輸入関税をかける必要がないようにしたい」と述べている。

 一方、タンブル首相も、「安全保障と貿易に関して大いに話し合うことができた。オーストラリアの鉄鋼・アルミに輸入関税をかけないという約束をいただいた感謝している」と述べている。

 また、タンブル首相は、「トランプ大統領の言う安全保障協定は法的な書類作りと、関税免除を決めた後の大統領布告について述べたものだろう。両国は軍事的にも安全保障問題でも密接な関係にあり、常に強まる方向にある」と述べ、ABC放送は、大統領の発言は何か混乱しているのではないかと伝えている。

 タンブル首相は、オーストラリアが輸入関税適用を免除されるというのは豪政府の外交努力の成果としているが、まだ確証はないとの声もあり、また、中国からアメリカへの鉄鋼、アルミの輸出量はそれほど大きくなく、今回の輸入関税は緒戦に過ぎず、今後、中国を対象とする貿易対立が本格化するのではないかとも予想されている。そうなれば、アメリカとの貿易国からの影響が今回の輸入関税措置以上にオーストラリアにとって厳しいものになる可能性が言われている。
■ソース
Donald Trump, Malcolm Turnbull hit on deal to exclude Australia from new US tariffs

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