NZ中銀利下げのあおりで豪ドル10年来の低水準に

NZ中銀は国際貿易・通貨戦争に態勢整えるのか

 8月7日、ニュージーランド中銀(RBNZ)が政策金利を0.5%切り下げた直後に豪ドルが67米セントまで下がった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 RBNZのこの動きを予想していたエコノミストはおらず、NZの政策金利はオーストラリアと同じ1%にまで下がっている。

 豪ドルは午後1時19分には66.77米セントまで下がり、NZドルもさらに下げた。

 NZは現在失業率が3.9%という11年来の低率になっている。

 ロイターが調査したエコノミスト21人にRBNZの50ベーシス・ポイント切り下げを予想した者はなく、18人は25ベーシス・ポイントの切り下げを予想しており、3人は据え置きと予想していた。

 RBNZのこの動きがオーストラリアにも影響し、豪ドル安を招いたものと見られており、世界金融危機当時の2009年3月以来の豪ドル安となっている。

 コムセックのクレーグ・ジェームズ・チーフ・エコノミストは、この豪ドル安は豪中銀その他の経済政策立案者にとってはほっと一息つけることだが、海外旅行に出かけるオーストラリア国民にとっては頭の痛いことだろう、と語り、「また、豪ドル安はオーストラリア製品が輸出市場で有利になる一方で輸入品にとっては不利な状況になる」と続けている。

 また、ラボバンクのマイケル・エベリー氏は、「RBNZの動きは、国際的な貿易・通貨戦争の一コマであり、このような大きな利下げはRBNZがこの戦争に本気で構えたということだろう。RBNZのエイドリアン・オー総裁は、可能な手段は何でも利用する。後々のために取っておくことはしないと語っている。NZDは64米セントまで下がった」と語っている。
■ソース
Australian dollar slumps to 10-year low after New Zealand central bank rate cut

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