団塊世代が裕福になり若年者貧乏に

グラタン・インスティチュートの報告書

 キャンベラのグラタン・インスティチュートの最新報告書は、「団塊の世代が富を独占し、若い世代が貧困になっている」と伝えている。

 同インスティチュートは、世代間の富の格差が広がっていることを数字を挙げて分析しており、高齢者が今ほど豊かになったことは過去になかったが、35歳未満の成人は8年前と比べても貧しくなっているとの結論を得た。ジョン・デイリーCEOは、「オーストラリアの歴史で初めて、子の世代が親の世代より貧しくなるという事態が来るかも知れない」としている。

 報告書では2012年度と8年前とを比較しており、55歳から64歳までを主な構成員とする世帯ではこの8年で$173,000豊かになっているとしている。また、65歳から74歳の年齢層ではこれが$215,000の差になっている。しかし、25歳から34歳の世帯では所有する富の合計額は8年で下がっている。

 デイリーCEOは、「原因はいくつか挙げられる。急上昇する住宅価格、高齢者世帯への政府予算配分が大きいことや赤字財政なども最終的に若い世代が負担しなければならなくなる。加えて、今後10年あるいはそれ以上の期間、経済成長はかなり緩慢になるはずだ」と語っている。

 さらに、「どこの社会もほぼ同じだが、勤労世代が税金を納め、退職すると政府が退職後の生活を保障する。しかし、どの世代も払った以上に政府財政から引き出すというのが現実だ。いつまでも続けられるものではない。所得が上昇しており、富が比較的公平に行き渡っている場合にはうまく機能するのだが」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-12-10/baby-boomers-get-richer-at-expense-of-young/5957468

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