好成長のGDPに反して低い収入成長率

世帯収入は予想ほどにも増えず
統計局の数字でオーストラリアの経済は予想以上の成長率を示しているが、国民世帯の収入は停滞しており、地下資源依存度の高い州では不況に入った印象を持つだろうとしている。
ABC放送(電子版)が伝えた。
統計局(ABS)の数字では、2015年3月までの1年間にGDP成長率は2.3%に達しており、大方のエコノミストの予想を上回っていることが分かった。ブルームバーグがエコノミストを対象に行っている調査では、ほとんどのエコノミストがGDP成長率を2.1%程度に予想していた。また、2.3%でさえ2014年12月の2.5%から下がっているだけでなく、過去20年から30年の平均成長率とされている3%から3.25%という水準をはるかに下回っている。ただし、最後の四半期、2015年1月から3月までの成長率は0.9%に達しており、この勢いが続けば年成長率は3.6%に達することになる。
ただし、GDP成長の好調さとは裏腹に、国民世帯の可処分所得成長率については2015年1月から3月までの四半期で0.1%、過去1年ではまったくの平坦に推移している。そのため、ABC放送の記事は、「平均的な国民世帯は経済的に薄氷を踏む思いだろう」と述べている。NABのアラン・オスター主任エコノミストは、「国全体の経済は0.9%の成長率でも、局地的経済、証券や輸出などの部門を除けば基本的にゼロ成長だ」と語っている。
ジョー・ホッキー連邦財相は、「輸出部門で大きく伸びているのはサービス輸出だ。サービス輸出はアジア地域の需要の高まりで過去1年で8%の成長率だ。これは2007年以来最大の成長率だ。特に観光、教育、専門職サービスなどが強く、中国、日本、韓国との自由貿易協定に支えられて今後も大きく成長の牽引力になることと思う」と語っている。
■ソース
GDP: Economy grows 2.3pc but household incomes go nowhere

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