トロップフェストが間近になって中止

ユニークな短編映画祭が資金欠損で

 今年24年目になる短編専門の映画祭「トロップフェスト」は開催予定日が1か月以内に迫っていたが、突然、主催者が中止を発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 トロップフェストは毎年何百という数の出品があり、観客の規模も何十万人にもなる世界最大規模の短編映画祭といわれている。今年も12月6日からシドニー南のセンテニアル・パークで開かれ、SBS2が放映する予定だった。しかし、今年は、映画祭設立者のジョン・ポルソン氏が、イベントを運営する会社と折り合いがつかず、中止を発表した。

 ポルソン氏は、「財政に6桁の不明な欠損があり、このままでは映画祭を実施することはできない。ひどく無責任な運営の失敗があったとしか考えられない」と語っており、社名は明らかにしていないが、映画祭運営会社を相手取って民事訴訟を始めたと報道されている。

 ニューヨークでテレビ・シリーズのプロデューサを務めているポルソン氏は、「突然、この財政の大赤字が見つかった。不正行為があったとはいわない。まだどうなっているのか分からない。しかし、少なくとも運営の失敗があったとはいえる。現状を正確に把握していない限り、運営の失敗を避けることはできないではないか」と語っている。さらに、「映画祭を続けられるかどうかも分からない。まるで悪夢だ。23年間続けてきて、突然のできごとだ」と語っている。

 今年は450点を超える出品作があり、最終選考作品はすでに来週の発表を前に出品者に伝えられていた。また、ハリウッド俳優のスーザン・サランドン氏も審査員長を務めることに同意していた。

 ポルソン氏は、「映画祭のビジネス・モデルは、トロップフェストが知的財産権を持ち、創造面では私が管理し、請負会社が資金を集めてイベントを運営するという形態で、これまでうまくいっていた。なぜ、突然このようになったのか分からない」と語っている。

 映画祭は、1993年にポルソン氏がシドニーのトロピカーナ・カフェで短編映画を上映したことに始まり、ドメイン、センテニアル・パークと規模に合わせて会場も移り、出品者もジョエル、ナッシュのエジャートン、ポール・フェネック、クレイトン・ジェイコブソン、ローワン・ウッズら新人が名を連ね、審査員にはニコール・キッドマン、ケート・ブランシェット、ラッセル・クロー、ジェフリー・ラッシュ、バズ・ラーマン、ジョージ・ミラー、キーヌ・リーブズら有名スターが務めてきた。現在では、北米、中東、ニュージーランド、東南アジアでも開かれている。
■ソース
Tropfest cancelled after ‘huge hole’ in funding

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る