豪女性雑誌の先駆け、クレオ廃刊に

パッカー発行、バトローズ成長の礎に

 1月20日、ABC放送(電子版)は、オーストラリアの女性雑誌の先駆け、クレオが創刊から44年目にして、休刊することを伝えている。

 ABC放送は、2009年にクレオの写真編集長に就任したジェシカ・マーチンさんからクレオの話を聞いている。マーチンさんは当時の編集長、セーラ・オークスさんの伝えたところとして、1970年代にメディア出版界の大物だったケリー・パッカーがコスモポリタン誌の出版権をフェアファクス社に取られたため、その意趣返しとして、編集者のアイタ・バトローズさんに、コスモポリタン誌の発刊より先に同じような傾向の雑誌を立ち上げて発刊することを命じた。

 そのアイデアが成功し、クレオ創刊号は2日で売り切れてしまった。同時に、この雑誌はそれまでオーストラリア女性が公然とは話すことがなかったセックスなどのテーマを取り上げ、センセーションを巻き起こし、毎月の必読雑誌になった。

 マーチンさんは、「何年か前のクレオ40周年記念の際にアーカイブを見直してみて、クレオというのは雑誌変種社なら誰でも手がけてみたいと思うような雑誌だということに気づいた。記事は時宜にかなっており、調査もよく行き届いており、文章も優れている。真面目にならなければならない時にはまじめに書いてあるが、そうでない時にはユーモア豊かに書かれている。

 また、クレオの記事は中立的な姿勢で書かれており、それまで女性が気にかけていながら公然とは言えなかったテーマで、面白く、情報豊かに、また元気いっぱいで女性を開放的な気分にさせるものだったと評価している。

 マーチンさんが加わった頃から2013年頃にかけては何度か紙面刷新が行われており、それと共に「廃刊?」という噂も流れた。その頃から記事の内容も読者をつかむためにいろいろ傾向を試した。セックス記事を増やしたり減らしたり、インディ系の女優を表紙に取り上げたり、逆にオーソドックスなものにしたり、若向けにしたと思えば、年配を読者対象に据えたりと変化している。それはまたメディアのオンライン化が進み始めた時期でもあった。

 マーチンさんは、「インターネットで情報がいくらでも読める時代に、$7払ってストレートの白人女性ばかりの記事を誰が読みたいと思うだろうか? と語っている。今はクレオを廃刊にする時期に来たのではないか」と語っている。
■ソース
Cleo inspired and empowered generations of women, but now it’s time to let go

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