アボット前首相の”captain’s call”

マコーリー辞典「2015年新語」発表

 日本語の「emoji (絵文字)」がオクスフォード辞典の「2015年の新語」に決まったという報道があったが、オーストラリア国内でもっとも権威のあるマコーリー辞典は、「2015年の新語」として、トニー・アボット前首相の”captain’s call”を選んだ。この成句はもともとは客船で船長が乗客を順々に船長のテーブルに招待する習慣を意味しているが、「船長が誰にも諮らず、独断で決める」という意味で、アボット前首相がしばしば閣議にかけずに旧制度を復活させたり、既存制度を変更するなどを行い、アボット氏自身が、「これはcaptain’s callだ」というように使った。そこから、「独断専行」という意味が加わった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マコーリー辞典選考委員会は、「アボット首相の時期のオーストラリア政界を象徴したうってつけの言葉だ」と語っている。他の候補として、複数で飲みに行くときに一人を運転手と決めてその人は酒を飲まないという、その運転手を”designated driver”から、オーストラリアの省略語の”deso”、また、ひげ面でフラノのシャツなどを着て、たった今森林から出てきた木こりのような風体ながら実はそれをおしゃれにしているという男性の”lumbersexual”なども栄誉を受けた。

 また、”captain’s call”は成句ではあるが、辞書では、見出しの太字の部分を「単語」として、その定義を表記するため、「語」と呼んでいる。

 選考委員会は、スーザン・バトラー編集長、シドニー大学学者、スタジオ10のジョー・ヒルデブランド、バズフィード政治編集長のマーク・ディ・ステファノ氏らで構成されている。

 選考委員会以外にも「市民投票」があり、”listicle”、”ecocriticism”、”bae”、”merman hair”、”manspread”、”fitspiration”が候補に挙がっている。
■ソース
Tony Abbott’s ‘captain’s call’ is Macquarie Dictionary’s Word of the Year

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