ペル枢機卿肖像画、2016年ボールド・アーチー賞受賞

アーチボルド肖像画大賞に対抗する風刺肖像画賞

 19世紀から20世紀初頭に「ブレティン」誌編集長を務めたジャーナリスト、J.F.アーチボルドの肖像画コンテストに対抗して、風刺肖像画などを対象とするボールド・アーチー(はげ頭のアーチー)賞と名付けられた賞が毎年アーチボルド大賞の後に発表される。今年は、オーストラリア出身のバチカン・カソリック聖職者ジョージ・ペル枢機卿の顔を男性性器になぞらえた絵が受賞した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ペル枢機卿は、カソリック教会内の児童性虐待問題特別調査委員会の証人にもなり、最終的には病弱を理由に調査委員会証人席出席を拒否し、調査委員会が委員を派遣してバチカンで証言を求めた。しかし、一貫して、「知らなかった。話は聞いていたが興味がなかった」などの証言を繰り返しており、被害者や自殺した被害者の遺族らは落胆の気持ちを明らかにしていた。

 作品の「Nothing to Say」という表題はペル枢機卿の証言の内容をまとめた風刺で、作者のパット・ハドソンさんは今回が初めての出品。VIC州テンプルストウに住むハドソンさんは、「大変な名誉だし、大変な驚き」と語っている。

 また、当時、児童性虐待問題組織対応特別調査委員会でペル枢機卿が証言するかどうかははっきりしていなかった。結局、ペル枢機卿はローマからビデオリンクで証言したが、ペル枢機卿自身は性虐待実行者と名指されたことはない。

 ハドソンさんは、「被害者達に実際に起きた悲劇や災難を考えれば、教会の対応には何か不条理としかいいようのない気持ちがあった。その不条理さを絵に焼き付けたかった」と語っている。また、「絵は意図的にわいせつに描いたのか?」との質問に対しては、「それは見る人の判断にまかせたい」と語っている。
■ソース
Controversial Cardinal George Pell portrait wins irreverent 2016 Bald Archy Prize

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る