Tropfest 2016でサム・ニールがNSW州とシドニーに苦言

「活気にあふれた都市だったシドニーから生気が消える」

 アイルランド生まれのニュージーランド人でクイーンズランド州に日系人の妻とワイナリーを持つベテラン映画俳優、サム・ニール氏が、8月15日のトロップフェスで、「トロップフェスはシドニーからパラマッタ・パークに移動する」と宣言した。また、NSW州政府の「酒類提供店ロックアウト法」や「グレイハウンド・レース廃止」に対して、かつては活気にあふれた都市だったシドニーから生気が消えると苦言を呈している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ニール氏は、「1970年代のシドニーは、私には世界で最も活気にあふれた土地だと思えた。しかし、その活気がすっかり抜き取られてしまったように思う。特にロックアウト法でシドニーのナイトライフが根こそぎ抜き去られた。ナイトライフのないシドニーは何の特徴もない土地だ。ロンドンにソーホーが必要なように、シドニーにはキングスクロスが必要なのだが、現在のキングスクロスは淋しい町になってしまった。街頭を安全にする代わりに街頭を取り去ってしまった」と語っている。

 2014年に発効したロックアウト法に対して、2016年7月には、トロイ・グラントNSW州政府副首相が、「見直しでロックアウト時刻を現行の午前1時30分から3時にずらせることが勧められれば支持する」と語った。

 9月にはシドニー市議会選もあり、クリスティン・フォスター自由党候補は午前1時30分のロックアウト門限を唱えており、これに対してクロバー・ムーア無所属市長は、「優良店の門限適用を廃止する」案を出している。ムーア市長はもともと都心部でのアルコールによる暴力の問題にすべて一律の法律で対応することに反対していた。

 また、2016年2月のAPRA AMCOSの調査では、ロックアウト法が導入されて以来、対象地区のライブ・ミュージック店が40%減ったとされている。

 ニール氏は、NSW州政府がグレイハウンド・レース廃止を決めたことも批判し、「レースは労働者階級の重要な一部。州政府はイヌを洗ってやる代わりに殺そうとしている。レースを禁止すれば、多くのグレイハウンドが殺処分され、大勢の人が失業するだけだろう」と語った。

 また、2015年に財政難で破綻寸前だったトロップフェストだったが、CGU保険会社がスポンサーにつき、2016年からは会場もパラマッタ・パークに移して再生することになった。
■ソース
Tropfest 2016: Sam Neill attacks NSW greyhound ban, Sydney lockout laws

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る