美術学校の学生、学校バリケード封鎖し、道路占拠

2大学美術学部合併から美術学校併合案へと続く混乱

 シドニー大学とNSW大学の美術学部合併案はシドニー大学が合併案を廃案にしたと発表することで落着したが、今度はNSW州政府が、National Art School(Nationalとあるが、国立ではない)をNSW大学(UNSW、国立)に併合する考えを検討していることが明らかにされた。この州政府の動きに対して、オーストラリア国内でもっとも歴史のある同美術学校の学生や支持者は、同学校の教育の独自性が失われ、大学の運営方針に沿ったものになってしまうと危惧しており、学生は、一時学校の前を通るオクスフォード・ストリートを占拠した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同学校はマーガレット・オーリー、マックス・デュパン、ケン・ドーン、マーチン・シャープ、レジ・モンバサ、アニタ・キーティングら著名美術家らを多く送り出している。

 学生代表会議のキャメロン・ステッドさんは、「UNSWに吸収されれば大学の運営コストや方針に従って授業時間も短縮され、授業方法も変えられるだろう」と反対理由を語っている。

 8月24日、学生、支持者は横幕を持ち、オレンジのシャツを着てオクスフォード・ストリートで抗議行動を行った。

 モンバサ氏は、「芸術コミュニティは州政府、連邦政府双方から攻撃を受けている。このようなことが起きるというのはひどい話だ。世の中はスポーツと戦争ばかりじゃない。芸術はスポーツや戦争よりももっと大切なものだし、その芸術をサポートしないというのは犯罪的だ。National Art SchoolはシドニーやNSW州だけのものではない。これは国宝級の機関だ」と語っている。

 同学校の敷地は所有権がNSW州教育省から公有地を管轄するGovernment Properties NSWに移されており、マイク・ベアード州政権は州有地を開発業者に売却する動きで非難を浴びるなどしている。美術学校の国立大学への吸収合併は、一等地であるダーリングハーストの同学校敷地を開発業者に売却するベアード政権の動きと見られている。

 シドニー大学のシドニー・アーツ・スクールでも20人ほどの学生が抗議行動で建物を占拠している。
■ソース
Sydney art students shut down Oxford Street to protest National Art School merger

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