中国の反体制芸術家、豪の難民希望者政策批判

「豪は移民と多文化の社会のはず」と艾未未氏

 第21回シドニー・ビエンナーレのためにシドニーを訪れているアイ・ウェイウェイ(艾未未)氏(60)は、オーストラリア政府の難民希望者政策を批判している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アイ氏は、ビエンナーレで氏の制作した難民ドキュメンタリー「Human Flow」を上映することになっている。

 アイ氏は世界的にも有名な芸術家であり、中国の反体制派の中ではもっとも知られた人物で、そのアイ氏が、オーストラリアに対して「オーストラリアの難民希望者の待遇について一言言いたい。オーストラリアの難民に対するこれまでの政策を受け入れることには難儀している。オーストラリアは移民の国であり、多様性を受け入れ、認め合う文化だったはず。しかし、現在、オーストラリアの難民政策は世界的にも劣悪だ。国というのは助けを求めている人々をどう扱うかで判断されるものだが、オーストラリアは厳しい位置にある。基本的な人権を考慮し、保護することを避けるどのような政策も言い訳はできない」と語っている。

 「Human Flow」はシリアとヨルダンの国境に暮らす難民を描いている。また、今週開かれるビエンナーレでもドキュメンタリーの他にも、ビエンナーレを代表する2つの作品が展示されることになっている。

 作品の一つは巨大な空気で膨らませた船に救命胴衣を着けた人々がびっしりと乗っているというもので、海軍造船所跡のあるコカトゥー・アイランドに展示される。

 作品は、アイ氏が家族と共にギリシアのレスボス島で過ごした時に、大勢の難民を乗せた小さなゴムいかだが島の海岸に打ち上げられるのを目撃した時に構想が浮かんだと語っている。

 また、「自分が再び中国で暮らせるかどうか分からない。しかし、自分は中国人であり、中国国民が自由と権利を求め続けることを信じている」と語っている。
■ソース
Ai Weiwei: Chinese dissident artist critiques Australia’s treatment of asylum seekers ahead of Sydney Biennale

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