武満徹とも友人のスカルソープ死去

オーストラリアを代表する作曲家

 8月8日、オーストラリアを代表するクラシック作曲家、ピーター・スカルソープ氏が死去したと伝えられている。85歳だった。

 スカルソープ氏はオーストラリアの自然風景を題材にした作曲で世界的に有名であり、日本の作曲家、故武満徹氏とも親交があった。

 1929年4月29日、TAS州ロンセストンに生まれたスカルソープ氏はシドニーで作曲を教えていたこともある。8月8日朝、シドニーのウォルパー・ジューイッシュ病院で死去した。

 オーストラリアの風景だけでなく、アジア、アボリジニ、トーレス海峡諸島人の音楽の影響も受けており、作品にも反映している。1999年のインタビューで、7歳の時に作曲したというのでピアノ教師から叱られたことを告白、「彼女は、作曲家はすべて死んでいると言って、私の手の甲を棒で叩いた。さらに音楽練習に専念するよう言った。その後も1,2年作曲を続けたが、ベッドで布団をかぶって懐中電灯の明かりで作曲した。ある日、両親に見つかったが二人とも『構わないよ』と言った」と語っている。

 1955年に作曲したピアノ・ソナティナで世界的に有名になり、間もなくオクスフォード大学の奨学金を受けられた。1961年に父親が亡くなって間もなく、「イルカンダ IV」を作曲した。この作品はオーストラリアの最大傑作と呼ばれたが、スカルソープはこの作品をオーストラリア先住民族の土地権利を表現したと語っている。

 作曲を本格的に学んだのは16歳の時にメルボルン大学付属の音楽院に入っており、その後、オクスフォードのワダム・カレッジに学んでいる。1970年代初頭、女性作曲家アン・ボイド氏と婚約したが間もなく破棄し、以後独身。ウエブサイトで、「自分の作品が子供のように感じられる。それが今や350曲にもなっており、しかも非常に手のかかる子供たちだ」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-08/tasmanian-composer-peter-sculthorpe-dies/5484044

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