「トルコ側の視点で描いてもいい時期」

ラッセル・クロウ、ガリポリ映画で監督

 12月2日夕、シドニーで世界に先駆けてプレミアを開いたオスカー受賞映画俳優のラッセル・クロウ氏は、自分が監督した映画「The Water Diviner」について、「ガリポリの戦いをトルコ側の視点で描いてもいい時期ではないか」と語った。

 この映画は第一次世界大戦中のガリポリ上陸作戦(1915)から4年後(大戦は1918年11月に休戦協定)を想定しており、オーストラリアの農夫が3人の息子の運命を知るため、トルコに出かけるという物語で、ガリポリの凄絶な戦いで双方に多大の犠牲を出し、トルコの国民も息子、夫、父親を失ったことを知らされ、かつての敵国民同士が家族を失った悲しみで心を結ばれていく。

 クロウ氏は、「来年のガリポリの戦い100周年には、オーストラリアとニュージーランドの国民も、トルコ国民の側から戦争を考えることができると思う。あの戦いから100年が過ぎて、私たちの心にも反対側の陣営の人々の立場を思いやる余裕ができていると思う」と語っている。

 クロウ氏は、主人公の農夫、ジョシュア・コナー役を演じ、また初めて監督を務めている。クロウ氏は、「初めての監督で心配だったが、映画『Master and Commander』の撮影の時にリーダーシップについて学んだ。部下はリーダーが100%正しいなどと期待していない。ただ、しっかりしていて欲しいだけだ」と語っている。また、「撮影はオーストラリアをロケ地に決めた。そうすれば国内産業にもお返しができる。これは私のなじんだ文化だし、私が愛している文化であり、ここは私が住むことを決めた土地だ。何年もかけて培ってきた技能や知識を使わない理由がないし、新しい世代の役者が生まれてくることも考えられる」と語っている。

 物語は、休戦直後に帝国戦没者墓地局のシリル・ヒューズ中佐が書いた手紙の1行を基にしている。その手紙には、「息子の墓を探してオーストラリアからやって来た老人がいた」と書かれていたそうだ。

http://www.abc.net.au/news/2014-12-02/the-water-diviner-russell-crowe-movie-premiere-sydney/5933986

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