ABC人気の障害者コメディアン死去

新しい方向から障害者問題を訴え

 ABCテレビでおなじみの車椅子のジャーナリスト兼コメディアンで障害者問題を訴えてきたステラ・ヤングさんの突然の死が報じられている。32歳。
 ヤングさんは、生まれつき「骨形成不全症」という骨の成長の障害で、本人はそれを「できの悪い骨格」と称していた。生まれた時には医師が両親に、「1歳まで生きられないかも知れない」と告げたといわれる。

 しかし、3歳になる頃には車椅子で動き回り、17歳の時にディーキン大学でメディア論と教育学を学ぶために両親のもとを離れた時にはかなり独立して動けた。最近では新聞意見記事の投稿、ABCテレビの「Q&A」出演、TEDトークなどに出演、従来の「気の毒な障害者」という枠を破る率直な発言で人気を集めていた。

 VIC州西部スタウェル生まれのヤングさんは、14歳の時に町のメイン・ストリートの車椅子でのアクセスを点検しており、後の活動家の萌芽を見せた。ヤングさんは、「大して時間はかからなかったわ。うんと短い通りだもの」をお得意の冗談にしていた。

 ヤングさんの家族は、「12月6日夕刻、娘のステラ・ヤングが突然、しかし苦しむことなく安らかに息を引き取った」と発表している。死因は動脈瘤と伝えられている。また、内輪だけの葬儀の後、メルボルンで公式の追悼式を行うことが発表されている。

 ヤングさんは、ABC放送のウエブサイトなどでも単刀直入な切り口で障害者問題に対する社会の理解を啓発してきた。同時に時には挑発的な語り口で聴衆をわかせ、笑わせながら障害者をかわいそうな人としてみるのではなく、対等な人間として見ることを気づかせていた。

 2014年にはメルボルン国際コメディ・フェスティバルで新人賞を獲得、その他にもオーストラリアで初めての障害者文化プログラムのホストも務めた。VIC州労働党政府のダニエル・アンドリューズ州首相は、「VIC州は惜しい人を失った。彼女の独創性で人々の意識が変わり、法律が変わった。オーストラリア文化に新しい地平を切り開き、その顔は大勢の人に知られるようになった」と述べている。(NP)

http://www.theage.com.au/entertainment/comedy/stella-young-dead-comedian-abc-journalist-and-disability-advocate-dies-at-32-20141208-122ch8.html

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