連邦警察、労働党事務所、議員職員の自宅などを家宅捜索

全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)文書漏洩問題捜査で

 5月19日、連邦警察(AFP)は、元通信相のスティーブン・コンロイ労働党上院議員の事務所やジェーソン・クレア影の通信相の職員自宅などを家宅捜索した。全国ブロードバンド・ネットワーク(NBN)社の機密書類がABC放送やフェアファクス・メディアの手に渡り、報道されたことを受けてNBN社がAFPに捜査を依頼したとされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 しかし、選挙期間中にAFPが政党事務所などを家宅捜索したことから、野党労働党側は「前代未聞の異様な事態」として、「保守連合政権が介入したのではないか」としている。これに対して、マルコム・タンブル連邦首相は、「労働党はAFPの中立公正を疑っている」と反論、AFPも、「AFPはNBNの訴えに基づいて捜査を進めており、連邦首相には、家宅捜索を始めてから通告した」と、労働党の批判に反論している。

 また、AFPは、「連邦政府情報を許可なく開示した容疑に関連し、捜査は政府から独立して行われており、昨日の家宅捜索はAFP独自の判断で行われた」と発表している。

 これに対して、ビル・ショーテン労働党党首は、「AFPの公正中立性が問題なのではない。タンブル政権は、自分たちでNBNの問題を大きくしてしまったのだから、それを正すのも自分たちがやらなければならない」と語り、マーク・ドレイファス影の法務長官は、「前代未聞の異常事態」としており、「選挙2週間目にAFPが労働党上院議員の事務所と党職員の自宅を家宅捜索したというのは、国民にとっても重大な事態だ。正当な手続きで捜査を進めているのか? AFPと連邦政府は、国民の信頼を受けるように行動しなければならない。このアボット=タンブル政権で国家安全保障に関わる情報が20回も漏洩されてきた。しかし、どれ一つとしてAFPの捜査対象になっていない」と語っている。

 一方、NBNは、情報漏洩の捜査をAFPに依頼したことは認めたが、それ以上のコメントをしないと発表している。

 また、ショーテン党首は、「元通信相のタンブル首相がNBNを管掌するようになってからコストが異常に増大し、ケーブル敷設にも遅れが出ている。どうなっているのか国民には知る権利がある」としている。
■ソース
AFP raids Labor Party offices, home in Melbourne over leaked NBN documents

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