元腐敗警官2人、ドラッグがらみの殺人共犯で有罪確定

シドニーの密売大学生を貸倉庫で射殺、海に投棄

 1980年代に殊勲警察官から一挙に悪徳刑事に転落、警察を追われたロジャー・ロジャーソン(75)と、もう一人の元悪徳刑事、グレン・マクナマラ(57)の2人は、シドニーの薬物密売大学生、ジェミー・ガオ(当時20)殺害容疑で起訴されていたが、6月15日、陪審団が2人に謀殺容疑で有罪の評決を出した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2人は、被害者と違法薬物の取引をめぐってもつれ、被害者を貸倉庫内で拳銃2発を射って射殺、死体をサーフボードの袋に詰めてモーターボートで沖合いに出て海に投棄した。しかし、海を漂っている袋を見つけたボートの市民が警察に通報し、殺人事件として捜査が始まった。その後、貸倉庫敷地の防犯ビデオなどから2人の犯行がつきとめられた。

 しかし、裁判では、マクナマラとロジャーソンが互いに殺害実行犯と非難し続けていた。そのため、検事側は、「引き金を引いたのが2人のいずれと確定できなくても、2人が共謀して殺害したのであり、双方を殺害実行犯として求刑できる」と主張していた。

 マクナマラとロジャーソンは、2014年5月20日、ガオ被害者と落ち合い、シドニー南部パドストウの貸倉庫で被害者を殺害、翌日、死体をクロヌラの沖合いに投棄した。裁判で、マクナマラは、「実行犯のロジャーソンに自分や家族の命を脅されて仕方なく手伝った」と主張、ロジャーソンは、「マクナマラとガオがもみ合いになり、マクナマラが射殺した。自分が貸倉庫に入っていった時にはガオはすでに死んでいた」と主張していた。検事は、「2人の証言はとても信じられないかなり無理のある作り話だ」としていた。

 閉廷後、ガオの家族が声明を発表し、「2人の危険な犯罪者に有罪判決を下した司法制度に感謝する。しかし、どんな判決があってもジェミーは生き返らない。わずかな過ちで20歳で命を落としていいというものではない。

 また、捜査を指揮したラッセル・オクスフォード警部補は、記者会見で捜査班の努力をねぎらい、「2人の有罪を勝ち取るために、どれだけの努力があったかは想像もつかないと思う。また、若い被害者のことも忘れてはならない。ジェミーについてどんなことが言われたとしても、彼も人間だ」と語った。

 また、ジェフリー・ベリュー判事が陪審員をねぎらい、「裁判が思いの外長引いた。社会は君たちに大きな借りがある」と語った。
■ソース
Roger Rogerson and Glen McNamara found guilty of murdering Sydney student Jamie Gao

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