ベイルート実子連れ戻し未遂事件当事者2人起訴決定

母親はオーストラリアに帰国、連れ戻し屋はレバノンに拘置

 現地時間6月30日、レバノンの首都ベイルートの検事局は、オーストラリア人の母親、サリー・フォークナーさんと元豪国防軍兵士で連れ戻し請負のアダム・ウィティングトンさんを誘拐未遂で起訴した。ウィティングトンさんの弁護士が明らかにしたもの。また、2人に対する犯罪共謀容疑は取り消された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 フォークナーさん、60 Minutes取材班、ウィティングトンさんおよびその同僚は、フォークナーさんのベイルート在住の元夫アリ・エラミンさんと一緒に住んでいる実子2人をオーストラリアに連れ戻すことを計画し、実行したが、失敗、全員逮捕された。60 Minutesの取材班は誘拐未遂では起訴されず、実子連れ戻しの犯罪行為計画があると知りつつ通報しなかったとして起訴される見通しになっている。

 事件後、チャネル・ナインがレバノン当局と交渉の末、4月に取材班とフォークナーさんの釈放を取り付けた。しかし、連れ戻し屋グループは取引対象にはなっておらず、今もレバノンで拘置されている。

 フォークナーさんの母親、カレンさんが自宅前で記者会見し、「母親が自分の子供と会い、話し、抱きしめるためにこういう目にあわなければならず、自分が産んだ子供を連れ戻そうとしたことを誘拐として起訴されるというのは不公正だ」と語った。

 ウィティングトンさんの弁護士、ジョー・カラム弁護士は、「母親が自分の子供を誘拐しても誘拐罪は成立しないということはレバノンの刑法に照らしても正当だ。控訴審では十分な証拠を提示しなければならないのは向こう側だ」と語っている。

 また、チャネル・ナインは、取材班の起訴理由が引き下げられたと発表し、「ただし、裁判は開かれる。レバノン司法に対する敬意を示すため、裁判の前にこれ以上のことは明らかにできない」と述べている。(Ratei)
■ソース
60 Minutes: Sally Faulkner, Adam Whittington charged with kidnapping, lawyer says

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る