DV男、別居した妻をハサミで56回刺して死なせる

「結婚のルールに従えない妻を許せなかった」と自白

 オーストラリアでも家庭内暴力(DV)やその果てに女性が男に殺される事件が跡を絶たず、週に1人は女性がDVで殺されている。シドニー首都圏西部のオーバーンで、DVのあげくに別居した元妻をハサミで56回めった突きにして殺害した男の裁判が行われている。男は、「結婚のルールに従えない妻を許せなかった」と自白している。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 2015年1月、モクタール・ホセイニアムラエイ(34)は、別居した妻、レイラ・アラビさん(26)を、アラビさんの勤めるオーバーンのヘアサロン付近の駐車場で殺害したもので、事件直後、警察官の取り調べに対して、「妻が結婚のルールに従わなかったから心臓と首を刺して殺した」と自白している。

 ホセイニアムラエイは、「自分達は結婚していたが、離婚する前に妻が契約を破った。それが許せなかった。それを忘れることができなかった。結婚は互いに相手に尽くす道徳的約束なのに、この国ではそんな約束に何の意味もない」と語っている。8月18日の公判では警察での事情聴取のビデオが証拠として州最高裁に提出された。

 ホセイニアムラエイ被告人は暴力的な夫で、アラビさんをアラビさんのホールデン・アストラの中で殺害した2015年1月よりも3か月前にもアラビさんに電話し、「お前はふしだらだ。お前を殺し、お前をこんなにしたお前の姉や友人もたたき直してやる」と脅している。その電話の後、アラビさんはホセイニアムラエイに対してAVOを取り、ツーンガビーの2人の家を出ている。

 事件後、アラビさんの姉のミトラ・アラビさんは、「アラビが家を出た後、10箇所以上の女性避難所を頼ったがすべて断られ、ウォータールーの自分のアパートに移ってきた」とフェアファクス・メディアに語っている。また、「アラビは、モクタールに殴られるし、怖くて一緒に生活できないといっていた。毎日、避難所に付き添っていったがどこでも部屋がないといわれた」と語っている。

 被告人は、それ以後も、アラビさんが働いていたオーバーンのヘア・サロンに電話し、アラビさんを脅し続けていた。

 被害者インパクト陳述で、ミトラさんは、「暴力の続くイランから逃れ、オーストラリアで新しい生活を始めるつもりだった。私にとってレイラはかけがえのない家族だった。レイラは心身双方で夫に虐待され続けていた。この男は残酷で危険だ」と語っている。

 また、もう一人の姉、Marjan Loftiさんは、自分の妹がどこからも助けを得られなかったことがつらい、なぜ誰も彼女を助けなかったのかと陳述している。
■ソース
Estranged husband stabbed Leila Alavi 56 times because ‘she did not obey the rule of marriage’

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