マクドナルド元NSW州労働党鉱業相に有罪判決

公職中に腐敗行為、メイトランド元労組幹部も従犯

 元NSW州労働党政府の鉱業相を務めたイアン・マクドナルド被告人に公職中の腐敗行為で有罪の判決が下りた。今後実刑が言い渡される可能性もある。また、マクドナルド被告人から炭鉱区ライセンスを交付された企業の経営者だった元組合幹部のジョン・メイトランドも従犯で有罪の判決が下った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州最高裁で進められている裁判では、検事側が、「マクドナルド被告人は、第一次産業・鉱業資源管掌大臣として、競争入札者なしにメイトランド被告人の経営するドイルズ・クリーク・マイニング社にライセンスを交付したため、州に莫大な損害を出した」と陳述していた。

 メイトランド被告人は、マクドナルド被告人の友人であり、建設工業林業エネルギー労働組合(CMFEU)書記長を務めたことがある。

 検事側は、「競争入札者なしにライセンスを交付したことで、NSW州財政が厳しい時期に州は何千万ドルもの逸失利益を被った」と陳述していた。

 これに対して、マクドナルド被告人は、「ハンター・バレーの炭鉱区ライセンスは、同社の実績にかんがみて交付したものであり、メイトランドとは政治的なつながりはあっても友人ではなかった」と反論していた。判決後、両被告人は保釈を認められており、6週間後に量刑を言い渡される予定。

 グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は判決を高く評価し、また、2009年にマクドナルドを大臣職から罷免した当時の州首相、ネーサン・リース氏も、「エディ・オベイドも、マクドナルドも有罪判決を受けた犯罪人。NSW州議会からはみ出た犯罪的なガラクタ。これで厄介ばらいができたと喜んでいる州民も多いはず。この2人の議員年金を即刻停止すべきだ。マクドナルドはこの段階になってもまだ年金を受け取っている。オベイドも2016年12月に有罪判決を受けて以来、NSW州の財政から5万ドルを受け取っている。グラディス・ベレジクリアン州首相は何をためらっているのか?」と語っている。

 また、ルーク・フォリー野党労働党党首は、「腐敗摘発独立調査委員会(ICAC)の捜査がなければ2人を有罪にすることはできなかった。しかし、州保守連合政権はそのICACの権限を大幅に弱めようとしている。どうしてなのか? なぜ、ICACの力を強めようとしないのか」と発言している。
■ソース
Ian Macdonald found guilty of misconduct in public office, John Maitland guilty as accessory

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