「GM作物が他人の農地を汚染すれば賠償責任」

WA州議会上院常任委員会で陳情の審議

 WA州は他州に先駆けて遺伝子組み換え(GM)作物を解禁したが、現在、GM作物が他の農地を汚染した場合にGM作物農家が賠償責任を負うことを定める法制についての審議が進められている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 今年初め、ダイアン・エバース緑の党議員が非GM農家の保護を定めた法制を要求する陳情書を提出した。WA州では、スティーブ・マーシュ氏の有機栽培農場が隣のマイケル・バクスター氏のGMカノーラ畑から風で飛ばされてきた植物組織のために汚染され、有機作物の認定を取り消された。そのため、マーシュ氏はバクスター氏を相手取って損害賠償請求訴訟を行ったが現行法ではマーシュ氏のようなケースでは法の保護がなく、裁判は敗訴になった。

 この裁判を不当とする人々がマーシュ氏を支援する運動を展開していた。エバース議員は、「マーシュ氏の事件で明らかなように、GM作物農家よりもはるかに数の多い非GM農家が法的に十分な保護を受けられないでいる。他の農家の行為のために、非GM農家が作物を付加価値をつけて売る権利を失うことは間違っている。マーシュ氏のような農家を保護する法律が必要だ」と語っている。

 アラナ・マクティアナン州農相は委員会審議を支持し、「GM農業と非GM農業が共存することを望んでおり、汚染リスクに備える制度が必要というのは誰でも納得できることだ。現行のコモン・ローで十分なのか、それともEUのいくつかの国で実施されているような厳格な二次汚染賠償責任を導入すべきかを検討している」と語っている。

 しかし、農業ロビー・グループのWA Farmers代表、「この問題はコモン・ローで規定されている。しかも、GMカノーラは合法で安全な作物だ。なぜ、それが汚染物質になるのか。何か下心があるのではないか」と反論している。

 また、Pastoralist and Graziers穀物委員会のギャリー・マギル議長は、「調査委員会は、農家にGMカノーラの栽培をためらわせるように仕組まれているのではないか」と語っている。

 環境公共問題委員会では2018年2月16日まで一般の意見書を受け付けている。
■ソース
GM crop framers may be held liable if they contaminate other properties

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