AUSTRAC、コモンウェルス銀行を告発

53,800件にのぼる不正資金浄化防止法違反行為

 テロリストや犯罪組織の資金送金や不正資金浄化を防止するために設立されたAustralian Transaction Reports and Analysis Centre (AUSTRAC)は、コモンウェルス銀行(CBA)に53,800件の不正資金浄化防止法違反行為があったと告発している。その大部分が同行のインテリジェント現金預入機(IDM)にからんでいる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 AUSTRACでは、同行を連邦高裁にAnti-Money Laundering/Counter Terrorism Financing (AML/CTF)違反で訴えているが、それ以後も、「この法的措置にもかかわらず、同行を通した不審な取引について何の報告も受けていない」としている。

 AUSTRACの捜査は、CBAのATMネットワーク、あるいは「IDM」に集中しており、CBAがIDMのリスクを観察することを怠ったとしている。

 AUSTRACが挙げた一例として、CBAの預金客の1人はレバノンでテロリズム容疑で有罪判決を受けており、オーストラリア国内でテロ行為の資金工作を行っていたことで知られていたが、AUSTRACにその預金客の動向が報告される前にCBAが口座を閉めるまで30日の猶予を与えていた。しかも、口座が閉められたはずの日から1週間以上も過ぎて、その口座から資金を引き出していた。

また、2016年3月9日から8月8日までの期間にあるドラッグ・銃砲シンジケートが、CBAのATMとIDMを通して4200万ドルの不正資金を洗浄したとされている。NSW州警察は、「不正資金現金運び屋は、複数の支店、ATM、IDMを使い、複数の銀行口座に現金を預金することで不正資金を洗浄していた」としている。

 CBAは、容疑の一部を認めている。
■ソース
Commonwealth Bank hit with fresh terrorism financing allegations by AUSTRAC

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