豪女性、マレーシアで薬物密輸容疑無罪判決

量刑緩和新法の前夜、極刑逃れる

 上海から違法薬物を持ってメルボルンに戻る中継地のクアラルンプールでドラッグ所持で逮捕されたオーストラリア女性にマレーシアの法廷が無罪の判決を言い渡した。

ABC放送(電子版)が伝えた。

 マリア・エクスポストさんは、2014年に上海で米特殊部隊の「ダニエル・スミス大尉」と名乗る男からバッグを預かった。エクスポストさんは事件の2年前からインターネットを通じてスミス大尉と親しくなり、すっかりスミス大尉を信じる仲になっており、バッグをメルボルンに持って帰って欲しいと言われた時も何の疑いも持たなかった。

 しかし、クアラルンプールの税関係官は、預かったバッグの裏地に縫い込んであったメタンフェタミン1.1kgを発見、その場でエクスポストさんを逮捕した。

 マレーシアでは、その量の所持は量刑が強制的に死刑と決められていたが、裁判中に「強制死刑判決」を緩和し、判事の裁量に委ねる改定法案が通過していたが、12月27日の判決時にはまだ発効していなかった。そのため、有罪判決が出た場合、非常にきわどい問題になる可能性があった。

 この日、ダト・ガザリ判事は、「エクスポスト被告人がスミス大尉を本気で好きになっており、預かったバッグに違法薬物が縫い込まれていることも知らず、空港では進んでバッグをX線検査にかけた。まったく無実の運び屋に仕立てられた」と認め、無罪を言い渡した。

 ムハマド・シャフィー・アブドゥラ弁護士は、「クアラルンプール空港で依頼人はトランジット乗客であり、入国審査に行く必要はなかったが、他の乗客について入国審査に行った」と語っている。

 エクスポストさんは無罪判決を受けたが、検事が控訴する可能性があるため、まだ数ヶ月はマレーシアにとどまっていなければならない。
■ソース
Australian Maria Exposto found not guilty of drug trafficking in Malaysia, escapes death penalty

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