豪人女性射殺のミネアポリス警察官に第三級殺人

遺族「ジャスティーンは帰って来ないが有罪を期待」

 2017年7月15日、シドニーのマンリー出身の女性、ジャスティーン・デイモンドさんがアメリカのミネソタ州ミネアポリス市でモハメド・ヌーア警察官(32)に射殺された事件は、隣人の身を案じた女性が警察に通報し、駆けつけた警察官に射殺され、しかも射殺した警察官が事情聴取に応じずにそのまま停職するなど異常な成り行きのため、世界的に報道された。

 さらに事件を捜査していた検察局が警察の非協力を非難するなど、捜査の前途が危ぶまれていたが3月21日付ABC放送(電子版)が、射殺した警察官を第三級殺人と第二級故殺で起訴し、警察官も起訴を受けて出頭してきたことを伝えている。

 事件の夜、ミネアポリスで婚約していたライフ・コーチのデイモンドさん(40)は、自宅路地裏で女性のうめき声が聞こえたため、性的暴行事件かと案じ、緊急番号の911に通報した。警察車が到着したため、パジャマ姿で携帯電話を握って自宅から飛び出してきたデイモンドさんに向けて、警察車の助手席にいたヌーア警察官が拳銃を発射、腹部に銃弾を受けたデイモンドさんはその場に倒れ、間もなく死亡した。

 他にも警察官の発砲射殺事件が起きていた時期で、ヌーア警察官の捜査協力拒否もあり、ジャニー・ハートウ警察長官が辞職に追い込まれ、また出動した警察官2人がボディ・カメラのスイッチを入れていなかったことも市民の怒りをかき立てた。

 ミネソタ州ハネピン郡のマイク・フリーマン検事がノーア(現在は警察を解雇)被告人に対する起訴を発表し、「事件を秒単位で再構成した。デイモンド・ラスチュクさんが警察車に接近してからヌーア警察官が発砲するまでの間に、ヌーア警察官が危険に遭遇したり、危険を感じたり、危険を調べたり、危険の事実を確認し、致命的な武力の行使を正当化するに至ったという証拠がまったくなかった」と語った。

 さらに、「代わりに、ヌーア警察官は、人命を顧慮することなく意図的かつ無謀に車の助手席から拳銃を発射した」として、ヌーアに対して、第三級謀殺罪と第二級故殺罪を適用した。

 ヌーア被告人のトーマス・プランケット弁護士は依頼人が警察に出頭したことだけを発表した。

 デイモンドさんの父親のジョン・ラスチュクさんとフィアンセのドン・デイモンドさんが共同声明を発表し、「ヌーア起訴はこの不法な行為に対する正義に一歩近づいた。検事局が慎重かつ徹底した捜査を進め、起訴に持ち込んだことを嬉しく思う。何をしてもジャスティーンは帰って来ないが、警察官が守るべき市民を殺害したことについて、責任の所在をはっきりさせることを望む」と語った。

 当時、警察車の運転席にいたマシュー・ハリティ警察官は、「デイモンドさんが警察車に近づく直前に大きな音がして驚いた。そこにデイモンドさんが近づいて来て、ヌーア警察官が発砲した」と証言している。

 ヌーア被告人はソマリアからの難民でビジネス、経済学の教育を受け、警察に就職して訓練を受けたが、警察官としての訓練が十分だったのかという疑問が出ている。
■ソース
Justine Damond: Minneapolis police officer Mohamed Noor charged over Australian woman’s shooting death

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