QLD州最高裁、クライブ・パーマーの資産を凍結

QLDニッケル社破綻の清算人が提訴

 2016年、QLD州の富豪で元連邦議会下院議員を務めたクライブ・パーマー氏の経営する金属精錬会社、QLDニッケル社が破綻し、同社の清算を引き受けた清算人がパーマー氏の資産凍結を求める訴えを起こしていたが、州最高裁がこの訴えを認め、パーマー氏の個人資産の凍結を命じた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この清算人は連邦政府の指名したPPB Advisory社で、パーマー氏が自己資産のうち2億ドル以上を売却または支出することを阻むため、8月に凍結命令を求めていた。

 この資産凍結命令は、3億4,000万ドルを超えるパーマー氏の事業活動に関連した会社資産にも影響しており、連邦政府の任命を受けたPPB Advisory社は、QLDニッケル社の破綻で失職した800人を超える社員に連邦財政から援助金が支払われており、その7,000万ドルをパーマー氏の資産から回収しようとしている。

 ジョン・ボンド最高裁判事は、パーマー氏と同氏が経営する会社数社の資産の凍結要求を認めた。

 パーマー氏の弁護団は凍結命令の21日間執行停止を申請したがボンド判事はこれを却下した。また、ドミニク・オサリバン法廷弁護士は、オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー紙の「富豪リスト」のコピーを提出し、資産を凍結しなくてもパーマー氏には7,000万ドルを支払う能力があることを示そうとした。リストはパーマー氏を推定28億4,000万ドルの資産を持ち、QLD州で最も裕福な人物と名指しているが、ボンド判事は、「私に富豪リストを見せようというのか?」と質問し、オサリバン弁護士が、「その通りです」と答えると、ボンド判事は、「それがどういう証拠になるのか?」と質問した上で、リストの証拠能力を否定した。

 PPB Advisory社の弁護士は、パーマー氏の資産が売却される現実的な危険があるとしていた。

 一方、パーマー氏の広報担当者、アンドリュー・クルック氏は、「法廷の判決は、この一連の動きがパーマー氏に対する政治的魔女狩りだという証拠だ」と語った。
■ソース
Clive Palmer’s assets frozen by Supreme Court over Queensland Nickel collapse

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