SA州政府、20年間の冤罪に250万ドル賠償

妻殺し容疑で服役、2014年に有罪判決破棄

 妻殺しの容疑で有罪判決を受け、20年間刑務所内から無実を訴え続け、2014年の再審で遂に有罪判決を破棄されたアデレードの男性、ヘンリー・キーオウさん(62)に対してSA州政府は控訴を断念し、250万ドルの賠償を支払う考えを明らかにした。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 7月2日、SA州政府は、善意に基づく見舞金として250万ドルを支払うことでキーオウさんと合意したと発表した。この支払いの合意により、将来においてこの事件に関してキーオウさんは州政府を訴えることができなくなる。

 キーオウさんは、「いくら金を積まれても獄中で過ごした歳月を償うことはできない。20年間の歳月に値段を付けることはできない」と語っている。

 さらに、「しかし、これで過去を過去として人生を歩んでいける。しかも、私にも私の家族にもいくらかの経済的独立が可能になった」と語っている。

 キーオウさんは、1995年にフィアンセのアンナージェーン・チェニーさんを殺害したとして有罪判決を受け、25年間仮釈放なしの終身刑を言い渡された。しかし、常に無実を主張し続け、何度か再審を求めていたが、2014年12月に遂に一審破棄の判決を受けた。

 州最高裁は、一審で有罪の決め手になった州主任法医学者のコリン・マノック医師の証言の信頼性が低く、誤解を与える証言だったと判断した。

 キーオウ氏は、2人が住んでいたアデレード北東のマギルの自宅でチェニーさんを浴槽に漬けて殺害したとして有罪判決を受けていた。

 再審で証言したマノック医師は、前回の裁判でチェニーさんが浴槽の水に顔を押しつけられたものと考えられると証言したが、その後、考えが変わったと証言した。
■ソース
Henry Keogh hoping to move on after compensation payment

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