イスラム国スカウトの妻、社会奉仕命じられる

判事の入廷退廷に起立せず、75時間の公共作業

 NSW州で、中東のイスラム国に人員を集めて送り込む役目をしていたスカウトの妻が法廷での判事の入廷退廷に起立を拒否したため75時間の社会奉仕作業を命じられた。2016年にNSW州で新設されたこの罪名で懲罰を受けるのは初めてのケースと伝えられている。

 モウティア・エル=ザヘド(50)は、2018年5月に法廷侮辱にあたる行為を9回にわたって行ったとして訴追されていたが、有罪の評決を受けた。

 2016年11月と12月の民事裁判でオードリー・バラ地裁判事の入退廷時に裁判所の規則を無視して起立しなかった。

 エル=ザヘドの夫は有罪判決を受けたイスラム国スカウトのハムジ・アルクジで2014年にNSW州警察官と連邦警察官が対テロ捜査の家宅捜索を行った際に警察官から暴力を受けたとして両警察を相手取って裁判を起こしていた。

 民事裁判の過程でエル=ザヘドの弁護士、クライブ・エバット弁護士は、「依頼人はアラー以外の者には起立しないとしている」と述べている。

 民事訴訟は退けられたが、エル=ザヘドがバラ判事に9回にわたって起立を怠ったことで起訴され、ダウニング・センター地裁でキャロリン・ハンツマン簡裁判事の指揮で審理が行われた。

 7月11日の量刑言い渡しでは、ハンツマン判事入廷時に、廷吏が、「静粛に、全員起立」と指示したが、エル=ザヘド被告人はすでに立っていたため、問題にはならなかった。

 しかし、公判の途中でエル=ザヘドが立ち上がり、判事に向かって礼をせずに退廷しようとしたため、判事がとがめ、弁護士も何が起きたのか理解できないまま、被告人と話し合い、「依頼人は手洗いに行きたいそうです」と発言するという一幕もあった。

 ハンツマン判事は、「手洗いに行きたいと被告人が発言すれば休廷を宣告していたが、被告人が黙って退廷するというのは通常のことではない」と語った。
■ソース
Islamic State recruiter’s wife Moutiaa El-Zahed sentenced to community service for not standing for judge

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