がん協会、モンサントの除草剤発がん性問題に懸念

カリフォルニア州でのリンパ腫患者勝訴を受け

 アメリカ合衆国カリフォルニア州で非ホジキン・リンパ腫の男性がモンサント社のグリフォセート系除草剤「ラウンドアップ」を発がんの原因として製造元のモンサント社を訴えていた裁判で法廷は男性の主張を支持し、モンサント社には男性に2億8,900万米ドル(3億9,600万豪ドル)を支払うよう命じた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 これを受け、オーストラリアのCancer Council(豪がん協会)は、「モンサント社は、ラウンドアップの発がん性について明らかにするよう」求めている。

 裁判でモンサント社は同社の製品は人体に安全と主張していたが、陪審団は、原告男性は長年学校の庭師を務めており、長年、除草剤としてラウンドアップを使ってきたことが非ホジキン・リンパ腫発症に関わっていると認めた。

 モンサント社は同社の製品と男性の疾患の因果性を否定しており、控訴すると発表しているが、豪がん協会は、モンサント社が同製品の発がん性を隠しているのではないかと警戒している。

 豪がん協会のCEOを務めるサンチア・アランダ教授は、「国際がん研究機関はグリフォセートをグループ2Aの『ヒトに対しておそらく発がん性がある』に分類している。これまでの研究結果は質の違いがあるが、この除草剤を頻繁に使っている人の非ホジキン・リンパ腫との関連が照明されている。また、アメリカでの裁判では、発表されていないが、さらに詳しい情報が証拠として出されたことが示されている。そればかりでなく、男性原告の訴えを支持する証拠が隠匿されている可能性についても懸念している」と発表した。

 モンサント社は、「男性とその家族には同情するが、これまでに800件を超える研究と調査が行われ、米環境庁、米NIH、さらにはオーストラリアを含む世界中の規制当局が、グリフォセートには発がん性はないという事実を支持していることに変わりはない。また、ドウェイン・ジョンソン氏のがんもグリフォセートが原因ではない」と声明を発表している。

 2017年、豪州殺虫獣医薬局は、「ラベルの使用法を守る限り、グリフォセートは安全」と発表している。
■ソース
Cancer Council concerned Monsanto concealing Roundup cancer links

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