「銀行は神曲の地獄編第四圏に陥った」

銀行問題特別調査委員会の中間報告発表

 9月28日、連邦政府の任命を受けて国内銀行業界の不品行・不正行為を調査していた銀行問題特別調査委員会が中間報告書を提出した。

 同特別調査委員会は銀行・金融業界の消費者金融、ファイナンシャル・プランニング、企業向け貸し出し、農家向け金融、先住民族向け金融などの分野を調べていた。

 ケネス・ヘイン委員長は、「銀行社員の実績は利益と販売高を基礎にして計られ、報酬もそれによって決まっていた。一方、銀行・金融を管理する官庁もこの業界に蔓延するどん欲をチェックしなかった。現行法制はもっと単純かすべきなのかどうか」などを柱にまとめている。

 ヘイン委員長は、「この特別調査委員会は、一般社会の非難を受けた銀行・金融企業の行為を暴露した。さらには、なぜこのような劣悪な行為が行われたのか。また再発を防ぐ手段はあるのかということだ」と述べている。

 また、報告書は、金融業界を、ダンテの「神曲」の地獄編の吝嗇と浪費の悪徳を積んだ者が重い金貨の袋を転がしつつ互いに罵りあう第四圏の地獄にたとえている。

 また、劣悪な行為が行われた原因として、「誠実という基礎基準を捨て短期的利益を追うことが原因となった。そうでなければどうしてすでに亡くなっている顧客からアドバイス料金を取ることができるのか?」と述べている。

 金融機関を厳しく批判しているが、それで終わらず、監督官庁についても金融機関のどん欲による行為を見つけ、これを排除することを怠ったとしている。

 また、再発を防ぐ手段については、「現在以上の法制を必要としない。禁止条項を増やすことは法手続の複雑さを増すだけだ。むしろ、現行法制を簡素化し、すべてを簡明直截化することで消費者を意図的に誤解させることを排し、適切なサービスを提供すること、顧客の利益を最優先することなどを徹底することだ」と述べている。
■ソース
Banking royal commission interim report released; blames greed for misconduct

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