針入りイチゴ事件発端の農園監督起訴

農園主に対する怨恨と報復が動機

 2018年9月から6週間ほどの間、模倣事件や狂言被害も伴い、オーストラリア国内だけでなくニュージーランドなど国外にまで波及した針入りイチゴ事件の最初の針混入犯が逮捕起訴された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 何日もかけた捜査の結果、11月11日、QLD州警察はミ・ウト・チン(50)を逮捕した。

 チン被疑者は異物混入7件の容疑で起訴されており、この7件は事件当初の針混入イチゴ事件に関するものとみられている。ブリスベン地裁では当初の保釈申請が警察の反対にあった後、チン容疑者の弁護士が申請を取り下げた。

 チン被疑者は被害のあったBerry Licious農園で監督として働いていたが、クリスティーン・ロニー簡裁判事は、「この事件の動機は怨恨または報復と考えられる。被疑者は何か月もの間、イチゴに金属異物を混入する行為を続けていた」と述べている。

 保釈に反対して、検事は、「被疑者が証人に接近する危険がある。被疑者の行為に憤慨した人物が被疑者に危害を加える可能性もあり、本人の安全のためにも拘置を続けることが望ましい」としている。

 また、損害を与えるために異物を混入する犯罪に対する罰則は最高3年の懲役だが、警察は、特に悪質な場合には10年に延長できるとしている。

 さらに、被疑者のDNAがVIC州で販売されたイチゴのパネットから発見されており、QLD州警察薬物重大犯罪班のジョン・ワッカー警視は、「この事件の捜査ではDNAが重要な証拠物件になっている。QLD州警察はこのような事件が再発しないよう犯人逮捕に全力を挙げている」と語った。

 さらに、「果実への裁縫針混入の報告は総数で186件あり、そのうち77件はQLD州で起きている。また、そのうち15件は狂言被害だった。また、総数で68ブランドが被害を受けた。そのうち49件はQLD州で起きている」と語った。

 ある農場の場合、農業経済専門家の試算では、100万ドル相当のイチゴを廃棄しており、そのうち30万ドルから40万ドル程度が100人の賃金になっていたはずで、またその賃金が地元経済に流れるはずだったと語っている。
■ソース
Strawberry needle contamination: Accused woman motivated by spite, court hears

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