バリ・ナインの1人、レネー・ローレンス釈放される

2人処刑、1人病死、5人インドネシアで受刑中

 2005年にインドネシアから大量の違法薬物をオーストラリアに密輸しようとしたオーストラリア人の若者9人がバリのホテルとデンパサール空港で逮捕された。インドネシア警察がオーストラリア連邦警察(AFP)からの通報を受けていた。バリ・ナインと呼ばれる事件である。

 11月21日付ABC放送(電子版)は、バリ・ナイン事件で運び屋になったレネー・ローレンス受刑者(41)が9人の中では初めて釈放されたことを報じている。

 ローレンス受刑者は2.7kgのヘロインを体に付けており、20年の懲役を言い渡されたが徐々に減刑を受け、13年の刑期を務めたところでバリ島のバングリ刑務所から釈放、オーストラリアに送還された。

 2005年、ローレンス受刑者はオーストラリアからバリに飛ぶ直前に自動車窃盗などで検挙されており、オーストラリアに帰ってからその犯罪に関して処罰を受ける可能性がある。

 刑務所からングラ・ライ(デンパサール)国際空港まで厳重な警戒が続けられ、ローレンス受刑者は空港では一般乗客通路を避け、空港内インドネシア空軍の拘置室に通された。

 ローレンス受刑者は、22日早朝、ブリスベンに到着し、さらにニューカッスル行き国内線に乗り換えた。

 バングリ刑務所所長によれば、ローレンスは、バングリ刑務所最後の日々を親友になった受刑仲間と過ごし、受刑中につくった絵画や手芸品を刑務所に残していった。また、受刑仲間や看守らとの別れに涙ぐむこともあったという。また、出所前には、受刑仲間と共に、オーストラリア帰国の心理的準備や人生の再出発を祈願するヒンズー教の儀式も行ったと伝えられている。

 オーストラリア帰国後、ローレンスは終生バリに入国することはできない。

 ピーター・ダットン内務相は、「出国前の未了のままになっている起訴処分についてはどんな寛刑もあってはならない。海外でどんなに厳しい刑を受けていようと、国に帰れば厳重な処罰を受けなければならない」と語っている。

 バリ・ナインの主犯格、アンドリュー・チャンとミュラン・スクマランの2人は2015年に銃殺刑に処されており、タン・ドゥック・タイン・グエンは2018年6月に胃がんで亡くなっている。
■ソース
Renae Lawrence, Bali Nine member, released from Bali’s Bangli prison

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