レーサム放言、名誉毀損訴訟10万ドル超で和解

ABCジャーナリストを「イスラム・テロリスト支援者」

 元連邦労働党党首マーク・レーサム氏は、ABC放送オンライン・ジャーナリストのオスマン・ファルキ氏から名誉毀損で訴えられていたが、ファルキ氏に10万ドル近い賠償金を支払うことで廷外で和解した。

 11月26日付SBS放送(電子版)が伝えた。

 レーサム氏は労働党党首まで務めながら、その後、超保守政党の自由民主党に接近して労働党を永久追放され、現在はポーリン・ハンソン・ワンネーション党からNSW州議会に立候補する予定になっている。また、これまでもその放言暴言のため、ファイナンシャル・レビューやスカイ・ニューズなどのメディアとの契約も打ち切られている。

 和解には、ファルキ氏に事実無根の容疑を投げたビデオやオンライン文書の削除も条件として含まれている。

 2017年、レーサム氏は、ファルキ氏を、「イスラム・テロリズムを支援煽動し、オーストラリア国内で反白人人種差別主義を広めている」と非難しており、ファルキ氏はそれに対して名誉毀損で応えた。

 レーサム氏は賠償金に加えて裁判費用も弁済することに同意した。裁判費用については後に法廷で決められることになるが、ファルキ氏の弁護士は、合計額は10万ドルを超えるだろうと語っている。

 ファルキ氏は、「この訴訟は、オーストラリア人誰でもが、侮辱を受けたりすることなく、また出身や民族のゆえにテロリズムのような凶悪犯罪を支援しているなどと中傷されることなく公論に参加できなければならないという原則を確認するためだった。この和解解決が社会一般に向けて、自由闊達な議論は健全な民主主義の柱だが他の者の名誉を傷つけることに対してはそれなりの報いを覚悟しなければならないということを知らせるよう望んでいる」と語っている。

 また、ファルキ氏の弁護士、ジョッシュ・ボーンスタイン氏は、「レーサム氏の発言は言論の自由や闊達な議論の一線を越えている。そのコメントはファルキ氏の評判を損ない、また、レーサム氏の発言を読んだ一部の者がファルキ氏に対して脅迫や民族差別、宗教差別的な行為を行った」と述べている。

 数か月前、レーサム氏は76ページに及ぶ防御陳述書を提出したが、マイケル・ウィグニー判事は、「提出された陳述書はまったく防御になっておらず、『反白人差別主義という主張』と『現代イスラム・テロリズム』の関係を証明することさえできていない」としてほぼ全面的に却下している。.
■ソース
Mark Latham settles defamation case with journalist Osman Faruqi

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