オスカー俳優、タブロイド紙名誉毀損訴訟に勝利

連邦裁、新聞側の「内容は事実」主張を認めず

 オスカー受賞俳優、ジェフリー・ラッシュ氏(67)がステージで演技中に共演女優に対してみだらな仕草をしたり、不必要に体に触れたなどの主張をデーリー・テレグラフ紙が報道したことに対して、ラッシュ氏が名誉を傷つけられ、生涯にわたって出演依頼が減るなどの損害を受けているとして名誉毀損損害賠償の訴えを起こしていた。

 4月11日、連邦裁はラッシュ氏の言い分を大幅に認める判決を下した。後日、デーリー・テレグラフ紙に賠償金の支払いを命じることになる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同日、マイケル・ウィグニー判事は、テレグラフ紙がその報道内容について真実の摘示を証明することもできず、「申し立て通り」の事象が起きたと考えるに足る証拠がなかった」と述べている。

 さらに、ラッシュ氏に問題になっている行為があったと申し立てているエリン・ジーン・ノービル証人についても、「完全に信頼できる証人」とは納得しがたい。しかし、同証人は自らの意思に反してテレグラフ紙によってむりやりスポットライトに引き出されたものと考えられる。ただし、証人の証言は誇張や装飾に走りがちだったとしている。

 ラッシュ氏の訴えは、2017年11月30日付デーリー・テレグラフ紙が、「King Leer」の一面見出しで報道し、同12月1日にもさらに同じ主旨の記事が掲載されたことに対するもので、「2015年16年のリア王公演の際にラッシュ氏が共演の俳優(名を秘す)に不適切な行為をした」という内容だった。共演俳優は後にリア王の娘コーデリアを演じたノービル氏であることが明らかになった。

 ラッシュ氏は、同紙の記事が様々な虚偽と名誉を毀損する非難を含んだものだとしており、同紙の発行者であるネーションワイド・ニューズ社は、「非難の意図」を否定していたが、ウィグニー判事が「記事には非難の意図があった」と認めると一転して「真実の摘示」による防衛に切り替えた。

 この判決の後、ノービル氏は、自分の証言は事実だと語っている。
■ソース
Geoffrey Rush wins defamation case against The Daily Telegraph

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