消費者保護機関ACCC、ワイプ商品問題敗訴

「トイレに流せる」表示でメーカーを提訴

 豪競争消費者委員会(ACCC)は、ワイプと呼ばれるタイプの商品パッケージに「トイレに流せる」と表示していたメーカーを「虚偽の表示」として連邦裁に提訴していたが、連邦裁は、「ワイプが下水の詰まりを引き起こす可能性は小さい」としてACCCの訴えを退ける判決を下した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メーカーは2つの国際業界団体の「水洗テスト」で合格したとして、ワイプ製品を「トイレに流せる」と宣伝した。

 一方、ACCCは、28件の消費者からの苦情に基づき、「3年間にわたり、Kleenex Cottonelle Flushable Cleansing Clothsをトイレに流せると称して販売する違法行為を行った」として、キンバリー=クラーク・オーストラリア社を連邦裁に提訴していた。

 他のメーカーは、「トイレに流さない」ようにと表示しており、同社は商品比較で「トイレに流せる」ことを強調していた。

 連邦裁は、「made in Australia」の表示が虚偽だったことを同社が認めており、それ以外のACCCの訴えを退けた。

 ジャクリーン・グリーソン連邦裁判事は、下水の詰まりにはいくつかの原因があり、「水洗に流せない」ワイプを流すことだけが原因ではないとして、「一度や二度の下水の詰まりにおいて、流せるワイプが詰まりの原因の1つになったことで、流せるワイプが流すのに適していないというのは自明のことではない」と述べ、下水の詰まりで大量の不溶性のワイプが回収されているが、グリーソン判事は、「キンバリー・クラークのワイプが詰まりの原因になったと考えることは妥当だとしたが、糞便やトイレット・ペーパーも詰まりの原因になっている」とした。

 ACCCは、「28件の下水の詰まりの苦情でキンバリー・クラークのワイプが原因だと証明することが困難だとしても、同社がその困難に乗じることを許すことは間違いだ」としていた。

 消費者団体のChoiceはACCCがワイプ問題を訴訟に持ち込んだことを高く評価していたが、連邦裁の判決には落胆を表明し、同時に、「今後もACCCがこの問題で厳しく対応していくことを期待する」と述べている。
■ソース
ACCC loses flushable wipes case as Federal Court rules they pose ‘insignificant’ risk

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