路肩での抜き打ちドラッグ検査で大麻使用に誤判定

研究結果から装置の信頼性問題が浮き彫りに

 オーストラリアの警察は抜き打ち飲酒検問と同じように交通ドラッグ検問も行っているが、研究の結果、広く警察で使われているドラッグ検出装置がカナビス(大麻)の検出でしばしば誤判定することが突き止められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この研究を行ったシドニー大学博士課程のトーマス・アーケル氏は、「この装置での検査で大麻の有効成分、THCが陰性であるはずの時に陽性の結果を出したり、またその逆の結果を出すなど約10%の誤判定がある」と述べている。

 この研究論文は学術誌「Drug Testing and Analysis」に掲載されているが、警察でもっとも一般に採用されている「Securetec DrugWipe」と「Draeger DrugTest 5000」の2種の装置をテストしている。その結果、高濃度のTHCを使って前者は9%、後者では16%の誤判定をしている。

 また、ごく低濃度ないし痕跡量程度のTHCを含んだ唾液の検査で、前者では5%、後者は10%の率で陽性の誤判定を出している。

 また、両装置の精度、陰性正診率、陽性正診率が欧州連合(EU)当局の推奨値を下回っていることを突き止めている。

 シドニー大学のLambert Initiative for Cannabinoid Therapeuticsのacademic directorで、この研究の首席著者、Iain McGregorは、「この2つの装置は血中アルコール検出装置に比べてかなり劣っている。呼気検査器でドライバーが酩酊している時に16%の率で検出できなかったり、0.01%か0.02%の時に5%の率で法定濃度を超えているなどという結果を出すようならどういうことになるか。大麻の影響下の運転を取り締まることは重要なことだが、唾液検査では問題がある」と述べている。

 NSW州警察は2020年には20万回の路上抜き打ち唾液検査をする予定であり、VIC州警察は2020年から2021年までに40万回の検査を予定している。

 モナシュ大学の事故研究センターのマイケル・フィツハリス教授は、「路上抜き打ちドラッグ検査は十分にその使命を果たしている」と反論している。
■ソース
Roadside drug tests for cannabis return false results, research finds

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