トムソン元議員、禁固12か月の判決

医療労組書記長時代の組合資金横領

 元医療労組(HSU)書記長で、労働党連邦議員に転身、HSU時代の組合資金を売春宿その他の支払いに充てていたとして起訴されてからは労働党を除名され、2013年9月の選挙まで無所属議員で過ごしたクレーグ・トムソン被告人(49)の裁判は3月25日に判決があり、禁固12か月を言い渡された。また、そのうち9か月は2年間の執行猶予がついた。3か月の収監が始まった直後に控訴手続きを行い、それに伴って保釈が認められた。

 トムソン被告人は、横領、窃盗など65件の容疑で有罪評決を受けたが、評決量刑双方に対して控訴手続きを行った。メルボルン簡裁での判決後一旦は収監されかけたが、1時間もせず被告人席に戻り、その場で保釈が認められた。控訴審は州裁で11月24日に審理が行われ10日間続くと発表された。法廷から出てきたトムソン被告人は「判決が予想と違った。私はこれまで通り無実を主張する」と述べている。また、家族、友人に感謝し、「特に私の妻と前妻に感謝する」と語った。

 2月、トムソン被告人は、2002年から2007年まで、全国書記長を務めていた時期に65件の窃盗や詐取などでHSU資金$24,538.42を横領した容疑について有罪評決を受けている。また、HSUを離れ、NSW州のドーベル選挙区で労働党議員として務めている時にもHSU資金を私用に充てた容疑についても有罪評決を受けている。

 25日、メルボルン簡裁では、チャーリー・ローゼンツバイク判事は、「被告人の行為は厚顔、傲慢であり、特権をほしいままにし、利己的などん欲の行為としかいいようがない」と厳しく決めつけており、この犯罪で被告人はキャリアの道を失ったことやメディアが私生活にまで立ち入ったことなどを酌量してもただちに収監、禁固刑に処することが相当」と述べた。

 廷外ではトムソン被告人の横領行為を告発した内部告発者のキャシー・ジャクソンHSU書記長が、「トムソン氏の実刑判決は残念に思う。それよりも、彼の犯行時期に組合がその行為を発見できなかったことの方が問題だ」と語り、さらに、同じ廷外で「トムソンを刑務所に」のプラカードを掲げた「VIC州医療専門職連合会」について、「彼らは、私や他の人が内部告発した時には支持してくれなかった」のに、今になって勢いのいいプラカードを掲げていることに「胸の悪くなるような思いがする」と語っている。(NP)

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