4歳女児をバイクに乗せ死なせる

「両親は愚かと言うよりも悪意」 

 2012年1月、4歳の娘を無理強いしてバイクに乗せ、激突死させた母親とパートナーの裁判がSA州で行われており、2人の異常で残忍な行為が浮き彫りにされている。

 アシュリー・ジーン・ポーキングホーン被告人とパートナーのベンジャミン・ロバート・マクパートランド被告人は、2011年のクリスマス、娘のクロエちゃんに50kgのバイクを買い与えた。1月、2人はいやがるクロエちゃんをバイクに乗せて運転させ、ビデオに撮影した。クロエちゃんのバイクが激突した時もポーイングホーン被告人は笑っていたと証言されている。

 両被告人は、娘を死なせたのは犯罪相当の怠慢として故殺罪を求刑されている。ビデオでは、イングル・ファームの家族の自宅裏庭で両被告人がいやがるクロエちゃんをむりやりバイクに乗せ運転させ、激突の場面も写されていた。打撲傷でクロエちゃんの体は腫れ上がり、病院に駆けつけた祖母にも見分けがつかなかった。

 州最高裁のトリシュ・ケリー判事は、「家族のビデオで、クリスマス・プレゼントを開いたクロエちゃんが50kgのバイクを見た時の恐怖の表情は背筋が寒くなる。その表情は忘れられない」と述べている。また、クロエちゃんが祖母の家を訪ねた時は帰り際にいつも母親とそのパートナーの家に戻ることをいやがった。母親のパートナー、マクパートランド被告人をひどく怖れていたと証言されている。

 被害者陳述書で、ポーキングホーンの母親ベリンダ・バレンタインさんは、「病院に駆けつけた時には孫娘の見分けがつかなかった。腫れ上がり、体にはチューブやワイヤが取り付けられていてまるで壊れた人形のような姿だった。死に顔は平和だという人は多いが、クロエは違った。打ちのめされ、ボロボロになり、孤独に見えた」と述べている。事件後、母親とパートナーの説明は二転三転し、嘘や隠しごとで固められており、家族の悲しみを大きくするばかりだった」と述べている。

 マクパートランド被告人のアンソニー・アレン弁護士は、「事故は悲劇であり、2人は自分たちの愚かさの結果に責任を感じている」と陳述したが、ケリー判事が反論し、「子供はケガをしていても、むりやりバイクに乗せられ、ある時はバイクに投げつけられている。これは怠慢や愚行では片付かない、それ以上の何か悪意のこもった行為だ」と述べており、児童虐待死の疑いをほのめかしている。(NP)

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